1. トップ
  2. 看護記事
  3. 診療科から探す
  4. がん
  5. がんの副作用ケア
  6. 【がん治療の副作用】悪心・嘔吐はなぜ起こる?どう防ぐ?

【連載】がん副作用ケアを極める!

【がん治療の副作用】悪心・嘔吐はなぜ起こる?どう防ぐ?

  • 公開日: 2015/2/17

悪心は主観的な感覚であるため、不快さの度合いや症状の現れ方には個人差があります。
出現リスクをアセスメントし、予防的な関わりを行っていくことが大切です。


悪心・嘔吐の要因を知る

悪心・嘔吐が出現した場合は、以下のような要因が考えられます。

  1. ●がん化学療法を行っている
  2. ●放射線治療を行っている
  3. ●催吐性リスクの高い抗がん剤を使用している
  4. ●がんの進行による消化管機能低下がある
  5. ●病期が進んでいる
  6. ●鎮痛薬や抗生物質、気管支拡張薬などを使用している
  7. ●不安感が強い
  8. ●つわりや乗り物酔いなどの強い吐き気の体験がある

がん化学療法の場合

出現の時期、持続時間、要因によって次の3つに分類され、抗がん剤の種類や投与量、組み合わせなどによって発現率が変化します。

  1. ●急性
  2. ●遅発性
  3. ●予期性

また、がん化学療法による悪心・嘔吐は、一般的に男性よりも「女性」、高齢者よりも「50歳未満の若年者」、「妊娠時のつわり体験のある人や乗り物酔いをしやすい人」に出現しやすい傾向があるといわれています。

放射線療法の場合

照射部位と範囲によって発現率が変化します。

放射線治療の催吐性リスクの分類

放射線治療の催吐性リスクの分類

続いては、がん化学療法におけるアセスメントについて解説します。

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

術後硬膜外PCA使用中の患者さん、痛みと嘔気で対応に困った症例

事例 70歳男性。胃がんに対して開腹胃全摘術が施行された。術後疼痛管理では、硬膜外PCAを使用している。 創部痛は安静時にも強く頻回に硬膜外PCAをプッシュしている。 プッシュにより痛みは軽減される①がその度に嘔気が出現している。術後3日目まで体動時痛と嘔気嘔吐によ

2024/6/19