【連載】何かヘンだ”がわかる! 急変前に気づく五感アセスメント
第4回 急変時に生き残るために抵抗する身体「生き残りシステム」を理解する!③
- 公開日: 2015/8/24
はっきりとした予兆もなく、患者さんが急変したり、重篤な疾患が進行していたりする経験があると思います。そのような急変に先立って、先輩の看護師や医師から「あの患者、何かヘンだよね」という直感的な台詞を聞いたことがあるかもしれません。
この連載では、急変前の「何かヘン」と感じる患者への直感的な違和感について解説し、急変を見抜く力を養います。
「危険なサイン」と“お決まりの抵抗手段”
急変のプロセスにおける重要な病態を覚えていますか(第1回参照)?
それは敗血症(感染症による全身性炎症反応症候群)と代償性ショック(血圧低下のないショック)でしたね。敗血症は急変「二歩前」で、代償性ショックとは急変「一歩前」です。
ショックや敗血症の判断基準をみてみましょう(表1,2)。
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