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【連載】訪看ステーション「よつば」の公開カンファレンス

CASE08 サービスの導入を拒否する利用者さんへのアプローチ

  • 公開日: 2016/11/24

困難事例8 サービスの導入を拒否する利用者さんのケース

78歳女性。関節リウマチと間質性肺炎があり、治療を続けているものの炎症反応はCRP=8mg/dl前後で経過中。
特に下肢の関節の腫脹と痛み、熱感が強く、トイレ歩行もままならない状態である。
娘と同居しているが、日中は独居。娘が食事の準備や掃除・洗濯はしているが、排泄に関しては、Aさん自身が娘に関与されることを嫌がり、娘自身もできないと言い、1日に1回程度、自身でリハビリパンツを交換する程度で、常に失禁状態が続いている。
娘がポータブルトイレを購入し、ベッドサイドに置いたもののうまく活用できず。
また、入浴については、過去に風呂場で意識消失したことがあり、これがトラウマとなって半年近く保清ができていない状況である。
慢性的な尿漏れにより、ベッドが腐りかけていたため、サービス開始と同時に介護用ベッドを導入。しかし寝室の尿臭は強く、Aさんには身体面のみならず、清潔面でも問題があると感じたケアマネジャーにより、訪問看護を含むサービスが開始されることとなった。

カンファレンスの目的

炎症反応が高い状態にあり、リウマチの管理だけでなく、保清についても半年近くも保たれていない状況にある。
サービスの導入が開始されるにあたり、排泄介助・入浴ともに拒否感があるAさんに対し、どのようにアプローチをしていけばよいかについて、ケアマネジャーとよつばスタッフでカンファレンスを開くこととなった。

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