ペースメーカーの仕組みと適応となる疾患
- 公開日: 2017/2/6
ペースメーカーは脈が少ないことで、脳や全身への血流を確保できない人たちの心機能を補うために装着されます。ペースメーカーの基本的な仕組みと、適応となる疾患を抑えておきましょう。
ペースメーカーの仕組み
ペースメーカーは、病的な徐脈を起こした疾患に適応され、心臓の拍動の補助をするために用いられます。
ペースメーカーは、電気刺激を心臓(心筋)に伝えるためのリードと呼ばれる電極と本体から成っています。リードは右心房か右心室、あるいはその両方に挿入し、心臓から出たシグナルをペースメーカー本体に伝え、本体から心臓に電気刺激を伝えます。本体は、電気を発生させるための電池と脈を感知し管理するコンピューターから成っており、コンピューターによって脈が足りない状態を感知し、不足分を電気刺激によって補います。
ペースメーカーには、本体が体外に置かれる一時的ペースメーカーと、体内(鎖骨下前胸部)に植え込まれる恒久的ペースメーカーがあります。恒久的ペースメーカーの本体は、鎖骨の下方に皮膚を切開して挿入されます。一般的に6~7年程度で交換が必要になります。
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