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【連載】腹腔ドレーン管理のこんなことが知りたい! Q&A

開放式ドレナージと閉鎖式ドレナージの注意点

  • 公開日: 2017/9/9
  • 更新日: 2020/3/31

▼ドレーン(ドレナージ)について、まとめて読むならコチラ
ドレーンとは|ドレーンの種類と管理


Q.開放式ドレナージと閉鎖式ドレナージ、観察・管理をするうえで具体的にどんな点に注意が必要ですか?

A.ドレナージ回路の構造の違いによって、ドレーンの意図しない抜去や感染のリスクなど、観察のポイントは異なります。

開放式ドレーンの観察・管理上のポイント

Point1 ドレーンの自然抜去や埋没に注意!

 開放ドレーンは体外部が短く、自然抜去や腹腔内への埋没が起こりやすいことに注意が必要です。自然抜去によりドレナージが行えなくなってしまったり、埋没により腹腔内臓器損傷といった影響を及ぼしたりします。そのため、①ドレーンに損傷がないこと、②ドレーンの長さや位置、方向に変化がないこと、③固定にゆるみがないこと、をこまめに観察することが重要です。安全ピンを用いる場合には、ドレーンに対して安全ピンが水平にならないように固定しましょう。

Point2 逆行性感染に要注意!

 ドレーンの端が開放されているため、体外からの細菌感染が起こるリスクが高くなります。排液を処理する際には、清潔なガーゼ、手袋を使用した清潔操作のもとでガーゼ交換を行い、排液口の汚染を起こさないようにする必要があります。

Point3 ドレーン周囲の皮膚観察も忘れずに!

 開放式ドレーンは、ガーゼに付着した排液が皮膚に直接付着することにより、ドレーン刺入部周囲に皮膚障害が生じる可能性があります。そのため、排液の性状を確認しつつ、こまめなガーゼ交換と皮膚観察を注意して行うことが必要です。排液量が極端に多い場合や、開放式ドレーンの留置期間が長期化する場合には、皮膚の保護を目的としてドレーン刺入部周囲に皮膚保護材を貼るなどの対策をとることもあります。

閉鎖式ドレナージの観察・管理上のポイント

Point1 ドレーンの位置・種類を明確化する!

 術後は、閉鎖式ドレーンが何本も挿入されてくることがあります。ドレーンの混同を避けるためにも、それぞれのドレーンや排液バッグに挿入部位を記入するなどの工夫を行いましょう(図2-1)。正しいドレーンの位置・種類を把握したうえで、観察ができるようにする必要があります。

図2-1 混同されやすい場合のドレーン管理の一例
混同されやすい場合のドレーン管理の一例図

Point2 事故抜去を防止する!

 ドレーンの事故抜去が起こると、ドレナージが不十分になることで治癒が遅れたり、感染のリスクが高まったりします。ドレーンの再挿入となれば、患者さんへの負担も大きくなってしまうため、事故抜去を未然に防ぐことが重要です。

 離床時も体動の妨げにならないように、排液バッグを首や肩から掛けられるようなバッグに入れて持ち運べるような工夫をしましょう。患者さん本人へもドレーンを見たり、触ったりすることで認識してもらいながら、排液バッグの持ち運び方を指導していくことが大切です。

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