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【連載】腹腔ドレーン管理のこんなことが知りたい! Q&A

ドレーン抜去が起こらないようにするには

  • 公開日: 2017/11/18
  • 更新日: 2020/3/31

▼ドレーン(ドレナージ)について、まとめて読むならコチラ
ドレーンとは|ドレーンの種類と管理


Q.ドレーンが予定外抜去した! どうすればよい? 抜去しにくいテープ固定の方法はあるの?

A.まずはテンションのかからない状態をつくり、適切な固定を行います。予定外抜去の危険性を考えて、ドレーン留置の必要性などを検討しておくことも大切です。

体動などで抜けない工夫と確認が大事

 基本的にドレーンの固定は確実に行い、予定外抜去(自己抜去、自然抜去)とならないように、テンションのかかりにくい固定状況になっているか確認する必要があります。特に開放式ドレーンは、閉鎖式ドレーンより自然抜去することが多くあります。
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 これは、ドレーンを挿入していた部位のスペースが消失し、押し出されるかたちで抜去することがあるためです。この場合、少しずつ滲出液が減少してくるなどの変化がみられるので、排液量などにも注意して観察するようにしましょう。
 
 予定外にドレーンが抜去される場面としては、何らかの外力がドレーンのラインに加わり、抜けてしまうことが考えられます。まずは環境整備を行い、ラインが引っかからないように調整しておくことが大切です。また、長期間固定されているとテープの粘着力が弱くなり、剥がれやすく抜去につながることがあります。固定テープなどは定期的に貼り替えましょう。固定する際には、皮膚障害の予防のためにドレッシング材等を貼付した上にドレーンをテープ固定する、ドレーンの外周を包むようにテープを巻いて茎をつくりΩ型に留める、などの工夫がポイントとして挙げられます(図5−1)。

ドレーンの固定方法
図5−1 ドレーンの固定方法

 長期間のドレーンの挿入は逆行性感染の可能性も高くなります。その危険性とドレーン留置については医師と検討するのもよいでしょう。
 

ドレーンの予定外抜去を発見したら

 ドレーンの予定外抜去を防止することは重要です。しかし、すでに完全に抜けてしまっているのを発見したら、まずは創部やドレーンチューブに破損・断裂、迷入などの異常はないかなど、ドレーン抜去部と抜去されたドレーンの観察を行います。さらに、バイタルサインの測定や腹痛や圧痛の有無、排液の色と量、感染の徴候などを確認し、すぐに医師に報告します。
 
 ドレーンが抜けかかっていると判断したときは、チューブの位置がどの程度ずれているのかを確認することが大切です。開放式ドレーンの場合は、安全ピンをドレーンに対して平行に固定しないようにすることで迷入を防ぎ、刺入位置の確認もしやすくなります(腹腔ドレーンの目的、種類、挿入部位 図1−2(a)参照)。閉鎖式ドレーンの場合は、図5-1のようにチューブや固定テープにマーキングしておくことも早期発見につながります。

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