第43回 既往歴に脳梗塞と高血圧がある、脱水で入院してきた患者さん
- 公開日: 2017/12/4
今回は、既往歴と入院してきた症状とその後の治療から、どのようなリスクが想定できるかを考えてもらいました。
【事例】
[S・Nさん から提供された事例]
脱水で入院してきた80歳代の男性。既往歴には脳梗塞と高血圧があります。小柄な方で、1日に点滴を1500mL入れていました。輸液の指示が出たときは脱水だったのですが、症状が改善しても減量はされませんでした。
→あなたならどう考える?
みんなの回答
事例について、どう考えるかを聞きました。ナース専科コミュニティ上で、10月にアンケートを実施。回答者数は、74名。
Q1. 事例の患者さんは現段階でどんなリスクが想定できますか?
・小柄な方というだけでは輸液量を設定するのは危険であると思う。症状改善後の過剰輸液により、浮腫による体重増加や電解質異常、心不全や腎機能障害が起こるのではないかと考えられる(TSさん)
・体液量が多くなり、心機能や腎機能に負担がかかる。そのため心不全を起こす恐れがある(CITYさん)
・心不全(はてさん)
・高血圧悪化、心負荷(みほさん)
・感染、発熱(えいさん)
・心不全、再破裂、浮腫、体重増加、肺水腫(ちゃんさん)
・溢水、心不全(いしこさん)
・高血圧性の脳出血、心房細動があれば、再梗塞、インの入れ過ぎによる心負荷(心不全)(Mさん)
・インアウトバランスの乱れによる電解質異常(まさん)
・水分を入れ過ぎるよる浮腫が発生する恐れがある。プラスバランス(よしさん)
・輸液の入れすぎで心不全になるリスクがある(ミニーさん)