1. トップ
  2. 看護記事
  3. 医療・看護技術から探す
  4. 薬理学・薬剤
  5. DPP-4阻害薬|経口血糖降下薬

【連載】どの病棟でも押さえたい糖尿病の薬

DPP-4阻害薬|経口血糖降下薬

  • 公開日: 2018/9/30

 糖尿病薬には作用が異なるさまざまなタイプの経口血糖降下薬があり、治療の主体となっています。看護の現場では、他の病気の治療のために入院した糖尿病の患者さんが、どのような糖尿病薬を使っているかを把握することは大切です。薬のタイプごとに異なる作用の仕組みや副作用など、糖尿病薬が変更される際の看護に役立つ知識を整理します。


主な薬

●シタグリプチン(ジャヌビア®、グラクティブ®
●ビルダグリプチン(エクア®
●アログリプチン(ネシーナ®
●リナグリプチン(トラゼンタ®
●テネリグリプチン(テネリア®
●アナグリプチン(スイニー®
●サキサグリプチン(オングリザ®)など多数

週1回製剤
●トレラグリプチン(ザファテック®
●オマリグリプチン(マリゼブ®

作用・特徴:インスリンを分泌できる時間を長くする

 腸管に存在する細胞にK細胞、L細胞という細胞があります。これらはそれぞれGIP、GLP-1というインクレチンと呼ばれる種類のホルモンを分泌します。インクレチンは身体のさまざまな部位に作用し、その1つに、膵臓のβ細胞に作用しインスリンを分泌させる働きがあります。

 インクレチンは、食事を摂取すると分泌され、たった数秒間で血液中からなくなってしまいます。これはDPP-4という酵素が存在するためで、この酵素の働きによってインクレチンはその作用を失ってしまうのです。DPP-4阻害薬は、DPP-4のこの働きを阻害することによって、インクレチンの作用を長持ちさせます(図)。

DPP-4阻害薬の働き

 食事を摂取した際に作用が発揮されるので、食事を摂らなければ血糖が下がりすぎることはありません。また、1日に1~2回内服することが多いですが、最近ではトレラグリプチン(ザファテック®)やオマリグリプチン(マリゼブ®)など、1週間に1回のみの内服で効果が持続する製剤もあります。

使用患者さん:発症早期から幅広い患者層で使用されている

>> 続きを読む

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

高血糖(糖尿病による)の看護|原因、症状、血糖コントロール、看護計画など

高血糖とは  高血糖とは、血液中のブドウ糖の濃度、つまり血糖値が高い状態を指します。①空腹時血糖値≧126mg/dL、②糖負荷試験(75gOGTT)2時間値≧200mg/dL、③随時血糖値≧200mg/dLのいずれかが2回以上認められた場合、あるいは、①~③のいずれかとHbA1

2022/11/22

アクセスランキング

1位

サチュレーション(SpO2)とは? 基準値・意味は?低下

*2019年3月11日改訂 *2017年7月18日改訂 *2021年8月9日改訂 発熱、喘息、肺炎……etc.多くの患者さんが装着しているパルスオキシメータ。 その測定値である...

249818
2位

簡単! 楽ちん! 点滴の滴下数計算 2つの方法

皆さんご存知の通り、点滴指示書には様々な書き方があります。 よくあるパターン ●流速が書かれている (例)「○○輸液500ml 60ml/h」 ●1日の総量が書かれている (例)...

251296
3位

転倒転落リスクに対する看護計画|高齢で転倒の恐れがある患

高齢の転倒転落リスクに関する看護計画 加齢に伴い筋力や平衡感覚などの身体機能が低下することに加えて、疾患やそれに対する治療、使用する薬剤の副作用、入院環境などさまざまな要因で転倒や転落しやすくな...

313501
4位

看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイン

ここでは一般的な看護記録を解説しています。また、看護診断名にNANDA-I看護診断を使用しています。実際の記録は院内の記録規定に従いましょう。 【関連記事】 *看護計画の「観察項目...

249544
5位

心電図でみる心室期外収縮(PVC・VPC)の波形・特徴と

心室期外収縮(PVC・VPC)の心電図の特徴と主な症状・治療などについて解説します。 この記事では、解説の際PVCで統一いたします。 【関連記事】 * 心電図で使う略語・...

250751
6位

術前・術後の看護(検査・リハビリテーション・合併症予防な

患者さんが問題なく手術を受け、スムーズに回復していくためには、周手術期をトラブルなく過ごせるよう介入しなければなりません。 術前の検査  術前は、手術のための検査と、手術を受ける準備を...

249741
7位

心不全の看護|原因、種類、診断、治療

*2020年4月30日改訂 心不全とは  生活習慣病やさまざまな基礎疾患、加齢などが原因となり、心機能、特に多いのは左心室のポンプ機能が低下することで起こります。心臓のポンプ機能の代償...

249812
8位

陰部洗浄の目的・手順・観察項目〜根拠がわかる看護技術

*2020年4月16日改訂 関連記事 * おむつ交換のたびに陰部洗浄は必要? * 膀胱留置カテーテル 陰部洗浄・挿入・固定のコツ * 在宅療養におけるオムツ使用と陰部洗浄について知...

249675
9位

セルフケア不足の看護計画|高齢による認知機能低下がみられ

高齢による認知機能低下に関連したセルフケア不足  認知症と診断されていなくても認知機能の低下を認めることがあり、その度合いによって日常生活に支障をきたすことがあります。なんらかの疾患により入院し...

313002
10位

【血液ガス】血液ガス分析とは?基準値や読み方について

血液ガス分析とは?血液ガスの主な基準値 血液ガス分析とは、血中に溶けている気体(酸素や二酸化炭素など)の量を調べる検査です。主に、PaO2、SaO2、PaCO2、HCO3-、pH, ...

249974