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抗がん剤の副作用へのサポート|免疫チェックポイント阻害薬(キイトルーダ®)

  • 公開日: 2018/11/29

がんの副作用の早期発見につなげるためのサポート

 免疫チェックポイント阻害薬であるキイトルーダ®は、がん細胞による活性化T細胞の抑制を解除する新しい作用機序の治療薬です。免疫機能に働きかける薬剤のため、殺細胞性抗がん剤や分子標的薬とは違った免疫関連の副作用が発現する可能性があります。

キイトルーダ®の注意を要する副作用
●間質性肺疾患
●大腸炎・重度の下痢
●重度の皮膚障害
●神経障害
 ギラン・バレー症候群等
●肝機能障害、肝炎、硬化性胆管炎
●内分泌障害
 甲状腺機能障害、下垂体機能障害、副腎機能障害
●1型糖尿病
●腎機能障害
●膵炎
●筋炎・横紋筋融解症
●重症筋無力症
●心筋炎
●脳炎・髄膜炎
●免疫性血小板減少性紫斑病
●貧血
 溶血性貧血、赤芽球癆
●点滴時の過敏症反応(Infusion reaction)
●ぶどう膜炎

 患者さんの治療継続のために副作用を重症化させないことが重要で、副作用の早期発見が大切なのはいうまでもありません。治療は外来で行うことが多く、早期発見のためには患者さんにキイトルーダ®による副作用や症状を正しく知ってもらうことが重要になります。
 
 そこで、製造販売元のMSD株式会社は、キイトルーダ®による治療を受けられる患者さんやご家族で希望者を対象に看護師資格をもつサポートスタッフが定期的に電話で情報提供を行うサポートプログラム「KEY+YOU」を実施しています。
 
 このプログラムで特徴的なのは、患者さんからの問い合わせを待つのではなく、定期的にサポートスタッフから患者さんに連絡するという点です。サポートスタッフは、キイトルーダ®に関して研修を受けているため、これから治療を受けられる方や、治療を続けている患者さんやご家族の不安や悩みについて、的確なサポートが可能です。さらに、「検査結果について」「副作用①間質性肺疾患など」「副作用②甲状腺機能障害など」といった7つのテーマの中から患者さんの不安や悩みに合わせたサポートリーフの送付も行います。また、有害事象の報告があった場合は、担当医にも連絡するようになっています。

サポートリーフ
サポートリーフ

 このプログラムは2017年の夏にパイロットを開始し検証したうえで、2018年3月に正式に導入となりました。

 このプログラムは患者さんをサポートするだけでなく、外来受診時にフォローしきれていないと感じている看護師にとってのサポートとしても期待ができます。

実際のプログラムの流れ
プログラムの流れ

お問い合わせ先

MSDカスタマーサポートセンター
医療関係者専用フリーダイヤル(抗がん剤)0120-024-905
参考URL:http://www.msd.co.jp/contact/professional/index.xhtml

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