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【連載】アセスメント力を身につけよう

浮腫のアセスメント

  • 公開日: 2014/1/28

患者さんの異変を前に、「迷う」「わからない」「判断ができない」……。
ここでは、そんな体験をした読者から寄せられた「アセスメントに迷いやすい症状」を5つピックアップしました。
症状ごとに、どのような患者情報を集めたらいいのか、判断するときのポイント、アセスメント手技などについて、ステップを追って解説していきます。


▼浮腫についてまとめて読むならコチラ
【浮腫とは?】浮腫のメカニズムと治療・ケア


Q.患者さんの下肢に浮腫がみられました。

 どのような点に着眼し、アセスメントを進めればよいでしょうか。(山口県 呼吸器内科病棟)

A.浮腫の原因は2つ。問診で原因を推測し、緊急度を判断しましょう。緊急性の高い疾患が隠れていることも

 浮腫(むくみ)は、皮下組織に水分がたまり、身体表面が膨らんでみえる状態です。また、全身、および質問にあるような下肢の浮腫は、心不全などの疾患が原因となっている場合があります(表1)。従って、原因を適切にアセスメントして、緊急性の判断につなげる必要があります。

 どうして浮腫が起こるのか、原因は大きく分けて2つあります。

 問診を行う際には、「7つの原則」(「問診の仕方|基本に戻ってSkill up」で解説)に従いますが、原因ごとに問診の際に確認する内容が異なるので、それを理解して判断の着眼点にすることも大切です。

浮腫から考えられる疾患
表1 浮腫から考えられる疾患

静脈の循環不全と特に心不全の徴候がないかをみる

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