リンパ浮腫のリスクがある患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2025/3/28
直腸がんがありリンパ腫種のリスクがある患者さんに関する看護計画
直腸がんとは直腸の粘膜細胞から発生するがんで、進行するにしたがい血管やリンパ管にがん細胞が移動し、リンパ節や周辺や他の臓器に転移が見られるようになります。今回は直腸がんがあり、リンパ浮腫のリスクがある患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 患者さんの治療の状況も含めて、全身状態を把握することが大切。リンパ浮腫の有無や随伴症状の徴候がないかを観察する。また、リンパ浮腫についての理解度についても確認しておく。
援助計画 T-P リンパ液の流れを妨げないよう環境を整える。浮腫の徴候がないかの観察を続ける。浮腫や皮膚に関するケアを実施する。
教育計画 E-P リンパ浮腫に関する知識を伝える。セルフケアや早期発見が大切なことを伝え、徴候がみられるようであれば、医療従事者に伝えてほしいと話す。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
直腸がんによるリンパ浮腫が生じるリスクがある
看護目標
できる限り浮腫が生じないように生活することができる
観察計画 O-P
原疾患の治療状況
皮膚の状況
治療や浮腫に対する認識、理解
疼痛の有無、程度
薬剤の使用状況
食事摂取状況
排泄状況(下痢、便秘の有無、程度など)
体重の推移
睡眠状況
検査データ(Alb、TP、ビリルビンなど)
画像データ(腹部エコー、腹部レントゲン、腹部CT)
援助計画 T-P
浮腫や皮膚の状況に応じた清潔ケアを検討する
必要に応じて安楽な環境を整える
ADLやセルフケアに応じて援助を行う
医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
浮腫の要因について説明する
皮膚や浮腫に関するセルフケアの方法を説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
看護計画を書くときに参考にしたい記事
第5回 浮腫・リンパ浮腫患者さんの感染対策と指導のポイント
リンパ浮腫の看護|観察項目、ドレナージ、蜂窩織炎などについて
第15回 リンパ浮腫の予防法と対処法
第3回 リンパ浮腫治療とセルフケア