浮腫のある患者さんへの看護計画|低栄養で浮腫が生じている患者さん
- 公開日: 2023/2/28
低栄養による浮腫が生じている患者さんに対する看護計画
浮腫と言っても、その原因は多岐に渡り、臨床的に緊急で対応が必要なものから経過を見て良いものまで様々です。今回は低栄養が原因で浮腫が生じている患者さんの看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 浮腫が低栄養によるものなのか、その他の疾患に関連したものなのか、アセスメントできる情報を集める。低栄養によるものだった場合、低栄養の原因が疾患によるものなのか、その他の要因があるのかを確認する。患者さんの食事に対する意識も確認する。栄養状態が確認できる検査値データなど見て状態を把握する。低栄養や浮腫に関する自覚症状があるのかも確認する。
援助計画 T-P 低栄養の改善につながる治療を実施する。栄養を摂れる環境を整える。浮腫へのケアも行う。
教育計画 E-P 低栄養によって浮腫が起こることを説明する。また、浮腫のケアについても伝える。浮腫によってつらい症状があれば、話してもらうよう伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
低栄養による浮腫が生じている
看護目標
栄養状態が良好に維持でき、浮腫の改善に繋がる
観察計画 O-P
食事に対する思い、考え
食事環境
嚥下機能
食事状況(摂取量、内容など)
排泄状況(失禁、下痢の有無、程度など)
日中の活動状況
睡眠状況
原疾患の治療状況
自覚症状の有無、程度
現在のADL
In-Outバランス
皮膚の状況
検査データ(Alb、TP、CRPなど)
援助計画 T-P
状態に合わせた食事形態、食事環境を整える
必要時、口腔ケアを行う
適宜、皮膚の清潔や保湿を整える
ADLに応じた排泄環境を整える
医師の指示に基づく薬剤投与、栄養管理を行う
教育計画 E-P
浮腫の要因について説明する
浮腫と栄養について説明する
皮膚の清潔や保湿の必要性を説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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