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【連載】スペシャリストに学ぶ! がん患者さんの皮膚障害のケア

④手足症候群予防のスキンケア【PR】

  • 公開日: 2021/3/29
  • # 注目ピックアップ
  • # がんの副作用ケア

今回は、細胞障害性抗がん薬や分子標的薬で起こる手足症候群の予防ケアや発症の経過について解説します。


患者さんの様子を観察して適切な支援を行う

 乳がんでカペシタビンの内服中、ひどい手足症候群が生じた60歳代女性の患者さんがいました。痛みが強くつらい思いをしていたのですが、副作用だから仕方ないと、診察時にも症状についての訴えをあまりしておらず、医師も副作用の程度を把握しきれていませんでした。そこで、看護師から担当医に症状を報告し、皮膚科を併診することになりました。保湿は続けていましたが、病院で処方した保湿剤を少なめに使っていたようでしたので、処方されたもの以外の保湿剤も使って1日にできる限り何度も塗るように、また患部に圧をかけないように保護することもあわせて指導しました。


手足症候群の経過

 手のひらや足の裏の何となくピリピリするような違和感から始まり、痛みを伴わない紅斑や浮腫などが生じ(Grade 1)、進行すると水疱や出血を生じて痛むようになり、次第に日常生活に支障が出てきます(Grade 2〜3)()。抗がん薬の開始から発症までの日数やその後の経過は薬剤により異なり、さらに個人差もあり、次の外来受診までの2〜4週間の間に急速に進行する場合もあります。


表 手掌・足底発赤知覚不全症候群の定義と重症度
定義手掌や足底の、発赤、著しい不快感、腫脹、うずき
手足症候群としても知られている
Grade 1疼痛を伴わない軽微な皮膚の変化または皮膚炎(例:紅斑、浮腫、角質増殖症)
Grade 2疼痛を伴う皮膚の変化(例:角層剥離、水疱、出血、亀裂、浮腫、角質増殖症);身の回り以外の日常生活動 作の制限
Grade 3疼痛を伴う高度の皮膚の変化(例:角層剥離、水疱、出血、亀裂、浮腫、角質増殖症);身の回りの日常生活動作の制限
有害事象共通用語規準 v5.0 日本語訳JCOG版より引用



手足症候群の予防ケア

 手足症候群の予防ケアの基本は「保湿・保護・清潔」です。


観察

 手のひらと足の裏を患者さん自身で観察する習慣をつけてもらい、発赤が水疱になり、疼痛が生じ、歩行など日常生活に支障が出てくるようなら、抗がん薬の内服の継続の可否も含め病院に連絡するように伝えます。当院ではまずは電話で相談に応じ、保湿や保護、患部の安静などについて説明するとともに、医師の判断で受診するかどうかを決めます。


保湿

 保湿は、予防的には1日2回、朝晩のケアを基本とし、症状が出始めたら回数を増やします。保湿剤は患者さんに合わせてローションやクリームを処方していますが、それ以外でも自分に合ったもので、手に入りやすく簡単に塗れるものであれば何でもよいと伝えています。高齢男性などでクリーム塗布による保湿ケアが十分にできない場合は、保湿効果の高い入浴剤の使用や、部屋の加湿なども勧めていますが、もともと保湿ケアが難しい患者さんの場合、聞き入れてもらえないことが多いです。患者のストレスとならないように配慮しながら保湿の必要性はその都度説明します。


保護

 日常生活のなかでは、水仕事をする際には手袋をつけ、入浴は熱いお湯に入るのは避けて短時間で済ませるようにします。手を保護するために、就寝時やそれ以外のときでも手袋を勧めることがあります。また、靴はソールが硬いものや革靴などきついものは刺激が強くなり症状が悪化することがあるため、ソールが柔らかめのものを、全体にゆったりしたものを選ぶよう伝えます。


清潔

 洗浄剤は今まで使っていたもので、患者さん自身にとって刺激にならないものであれば何でもかまいません。石けんで洗うときはしっかり泡立て、こすらずに泡で洗うようにします。


手足症候群発症後の治療・ケア

 保湿や保護などのケアの基本は症状が進行しても変わりませんが、水疱ができた場合はハイドロコロイドの創傷被覆材で保護すると改善が期待できます。重症度のGrade 2程度から、必要時は皮膚科を併診し副腎皮質ステロイドを外用します。Gradeが高くなればステロイド外用薬のランクを上げたり、薬剤を減量または休止し、症状の改善を図ります。抗がん薬を減量することで、それ以降からは症状が軽減することもあります。






敏感肌にも使えるミノンシリーズ

ミノン全身シャンプー泡タイプ

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第一三共ヘルスケア ミノン全身保湿クリーム


グリチルレチン酸ステアリル配合の全身保湿剤。低刺激性でベタつかず、伸びがよいクリーム。弱酸性、無香料、無着色。


[医薬部外品]販売名:DSクリームz
90g


詳しい製品内容についてはこちら → https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_minon/


がん治療の皮膚ケア情報サイト はだカレッジ


第一三共ヘルスケアのはだカレッジ画像

薬物療法の皮膚障害の情報を提供するサイト。
患者・家族向けの情報と医療従事者向けの情報を掲載。
医療従事者向けでは、「皮膚に学ぶ・薬に学ぶ・症例から学ぶ」「外来で役立つ・病棟で役立つ・生活で役立つ」の6つテーマに分けた情報が得られます。

https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_hada-college/hcp/

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