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AIチャットボットによるてんかん教育介入の効果、「えぴろぼ」の実用性と今後の課題
てんかんを正しく理解し、偏見なく接する社会をつくるには、患者本人だけでなく周囲の人々の知識と意識の向上が欠かせない。こうした中、患者やその支援者にてんかんに関する情報や心理的サポートを提供する新しい試みとして、人工知能(AI)を活用したチャットボット「えぴろぼ」が登場した。
健康的な食事と運動は飲酒による肝臓のダメージを抑制して死亡を減らす
ビール、ワイン、ウイスキーなどを楽しむなら、健康的な食事と運動を続けた方が良いかもしれない。飲酒は肝臓の障害による死亡リスクを高める一方、健康的な食事と運動によりそのリスクが低下することを示唆するデータが報告された。米インディアナ大学のNaga Chalasani氏らの研究
ベースアップ評価料の対象職員の賃上げ率、2年間で3.40%と目標値下回る
厚生労働省(以下、厚労省)は8月21日に開催された中央社会保険医療協議会(中医協)の診療報酬調査専門組織「入院・外来医療等の調査・評価分科会」で、ベースアップ評価料届出医療機関の対象職員の賃上げ率が、2024年度と2025年度の2年間で3.40%(加重平均)にとどまり、ベー
肺炎リスクから考える、ICU患者の「口腔ケア」
気管挿管後に発症する人工呼吸器関連肺炎(VAP)は、集中治療室(ICU)に入院する患者における主な感染性合併症であり、その発生率は8~28%に上る。今回、ICU患者において口腔ケアを実施することで、口腔内の細菌数が有意に減少することが確認された。また、人工呼吸器の挿管によっ
非効果的呼吸パターンの患者さんに関する看護計画
COPD急性増悪で非効果的呼吸パターンの患者さんに関する看護計画 慢性閉塞性肺疾患(COPD)は慢性的な気道炎症と気流制限を特徴とする疾患であり、肺気腫が生じて呼吸機能が低下して日常生活に支障が生じます。感染症や心不全などが生じると急性に呼吸状態が悪化するため、今回はCO
急性胆管炎で入院してきた患者さんに関する看護計画
急性胆管炎で抗生剤治療を開始された患者さんに関する看護計画 急性胆管炎は、胆石などによって胆管が閉塞して細菌感染が生じることで発症し、発熱、黄疸、腹痛がみられます。場合によっては重症化して敗血症に進展する可能性があるため、早期に治療を開始する必要があります。今回は急性胆管
前立腺がん術後患者さんに関する看護計画
前立腺がん術後で尿失禁がある患者さんに関する看護計画 前立腺がんは前立腺の悪性腫瘍であり、手術療法として前立腺全摘除術が行われることがあります。尿道括約筋や骨盤底筋への手術による影響により、術後に尿失禁が生じることがあり、QOLの低下が生じる可能性が考えられます。今回は前
呼吸訓練を実施している患者さんに関する看護計画
肺がん術後に呼吸訓練をしている患者さんに関する看護計画 肺がんの手術は胸腔鏡下手術あるいは開胸手術で実施され、術後は肺の切除に伴う呼吸機能の低下が生じるため呼吸訓練が大切になります。今回は肺がん術後に呼吸訓練をしている患者さんに関する看護計画を立案しました。 POI
白血病の患者さんに関する看護計画
白血病で易感染状態にある患者さんに関する看護計画 白血病は骨髄性やリンパ性などの種類があり、造血幹細胞の異常によって未熟な血球が増殖し、正常な造血が阻害される疾患です。白血病は化学療法、放射線療法、移植などの治療によって易感染状態となることがあるため、感染の徴候の早期発見
EGFR変異陽性非小細胞肺がんに新たな治療選択肢
ヤンセンファーマ株式会社が、『非小細胞肺がん治療は今、新たなステージへ 「ライブリバントⓇ」と「ラズクルーズⓇ」の併用療法 EGFR 遺伝子変異を有する切除不能な進行・再発の非小細胞肺がんの新たな一次治療に』と題したメディアセミナーを開催しました。ここでは、林秀敏先生(近畿大学医
循環動態が不安定な患者さんの急変対応について知りたい!
Q.循環動態が不安定な患者さんが急変した際の対応のポイントについて教えてください。 A.ABC〔Airway(気道)、B:Breathing(呼吸)、C:Circulation(循環)〕を評価し、チームで連携して初期対応を行っていきます。 些細な変化を見逃さな
先進医療技術の普及により1型糖尿病患者の血糖管理が大きく改善
先進的テクノロジーを用いた医療機器の普及によって、1型糖尿病患者の血糖管理状態が顕著に改善しているとする研究結果が、「JAMA Network Open」に8月11日掲載された。米ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院のMichael Fang氏らの研究による
ICUに入室中の患者さん、清潔ケアは毎日行うべき?
Q.ICUに入室している患者さんの清潔ケアは毎日必ず行ったほうがよいですか? A.毎日必ず行うと一律に決めるのではなく、患者さんの全身状態や治療状況などから、ケアの必要性と優先順位を判断し、タイミングを見極めたうえで実施するべきでしょう。 治療や安静の維持を
急性期拠点機能、「人口30万人以下」で1カ所に集約化――厚労省案
厚生労働省(以下、厚労省)は8月8日に開催された第2回「地域医療構想及び医療計画等に関する検討会」で、新たな地域医療構想のうち、地域ごとの医療機関機能である「急性期拠点機能」「高齢者救急・地域急性期機能」「在宅医療等連携機能」「専門等機能」について、構想区域の人口規模を踏ま
Aライン(動脈ライン)のヘパリンロック。ヘパリンを溶解するのに生理食塩水以外を使ってもよい?
Q.Aライン確保に伴いヘパリンロックを行うとき、生理食塩水ではなく、ラクテックにヘパリンを混注しているスタッフがいました。生理食塩水でなくても問題ないのでしょうか? A.輸液製剤としての安定性や安全性の観点から、生理食塩水を用いるのがよいでしょう。 ヘパリンと