呼吸訓練を実施している患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2025/9/8
肺がん術後に呼吸訓練をしている患者さんに関する看護計画
肺がんの手術は胸腔鏡下手術あるいは開胸手術で実施され、術後は肺の切除に伴う呼吸機能の低下が生じるため呼吸訓練が大切になります。今回は肺がん術後に呼吸訓練をしている患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 創部痛や呼吸状態など、術後の状態を確認する。呼吸訓練の実施状況、離床の程度も把握する。
援助計画 T-P 多職種と連携して呼吸訓練を支援していく。1日の中で、リハビリ以外の時間のほうが長いため患者さん自身でも離床や喀痰排出などを実施してもらうように促していく。
教育計画 E-P 呼吸訓練や離床について必要性を説明する。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
術後の呼吸機能低下で呼吸が不十分になっている
看護目標
呼吸訓練を実施して呼吸機能に合わせた日常生活を送ることができる
観察計画 O-P
呼吸状態(呼吸様式、胸郭運動の程度)
咳嗽、喀痰の有無、程度
呼吸訓練の実施状況
創部痛の程度、推移
離床の程度、活動状況
食事や飲水摂取状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
睡眠状況
検査データ(TP、Alb、CRP、WBCなど)
画像データ(胸部X線、CTなど)
援助計画 T-P
多職種と連携して呼吸訓練を支援する
可能な範囲で深呼吸や自己喀痰を促す
日中は離床できるように環境を整える
医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
呼吸訓練の必要性を説明する
離床の必要性について説明する
看護計画を書くときに参考にしたい記事
【胸部に術創がある患者さんの術後リハ】術後のリスクを想定して行う
術前の4つの呼吸訓練の方法
【術後リハ】術前オリエンテーションを行うメリットは?
術前・術後の看護(検査・リハビリテーション・合併症予防など)