白血病の患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2025/9/5
白血病で易感染状態にある患者さんに関する看護計画
白血病は骨髄性やリンパ性などの種類があり、造血幹細胞の異常によって未熟な血球が増殖し、正常な造血が阻害される疾患です。白血病は化学療法、放射線療法、移植などの治療によって易感染状態となることがあるため、感染の徴候の早期発見や予防が重要です。今回は白血病で易感染状態にある患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 疾患の治療状況や患者さんの全身状態を検査値データなどから把握する。感染徴候がみられないか、観察する。
援助計画 T-P 感染しないよう清潔を保ったり、環境整備を行ったりする。治療に関しても援助する。感染対策の一環として食中毒にも注意する必要があるため多職種と連携して介入、情報提供をしていく。
教育計画 E-P 感染対策の必要性を説明する。不安なことがあれば、いつでも話してほしいと伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
易感染状態に伴い感染症が生じるリスクがある
看護目標
感染対策を適切に行い、感染症を発症しないように生活する
観察計画 O-P
原疾患の状況
現在の治療内容
発熱、倦怠感の有無
呼吸困難感の有無、程度
皮下出血の有無、程度
感染徴候の有無
食事摂取量
日中の離床状況、活動状況
検査データ(WBC、CRP、Hb、Pltなど)
画像データ(胸部X線、CTなど)
援助計画 T-P
皮膚の清潔や保湿が保たれるように支援する
口腔の清潔が保たれるように支援する
必要に応じて食事が摂取ができるように多職種と連携して支援する
医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
適宜、手指衛生やマスク着用などの必要性を説明する
必要に応じて食事で気を付けることを説明する
不安や疑問があれば我慢せず伝えてもらうように説明する
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