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緩和ケア

緩和ケア関連の記事の一覧です。

緩和ケアはWHO(世界保健機構)により「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対してクオリティー・オブ・ライフを改善するためのアプローチである」(2002年)とされています。疾患の早期より、痛みなどの身体的側面だけでなく、心理社会的問題、スピリチュアルな問題に対し予防したり対処したりすることであるとされ、介入の時期は患者さんによって変わります。また、患者さんと死別した後の家族に対する遺族ケア(グリーフケア)も、緩和ケアの一部と考えられています。

緩和ケア 記事カテゴリ

「緩和ケア」の記事一覧

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緩和ケアの目標ってなんだっけ?

今回の問題看護師国家試験112回-午前-必修6 緩和ケアの目標で正しいのはどれか。 1.疾病の治癒 2.余命の延長 3.QOLの向上 4.在院日数の短縮 回答 3 問題の解説  緩和ケアとは疾患によるさまざまな全人的苦

2024/10/31

がんで緩和ケアを実施している患者さんに関する看護計画

がんで緩和ケアを実施している患者さんに関する看護計画  がんとは、細胞の中にある遺伝子に何らかの要因によって異常が生じて、その異常な細胞が無秩序に増えていく疾患です。周囲の組織に浸潤したり、血液やリンパを介して他の場所に転移したり、局所あるいは全身にがんによる症状が出現する

2024/10/24

終末期の患者さんへの看護計画|心不全の終末期の患者さん

心不全で終末期の患者さんに関する看護計画  心不全とは心臓に何らかの異常が生じて心臓のポンプ機能が破綻した状態です。増悪や寛解を繰り返しながら心臓の機能は徐々にあるいは急速に低下していき、終末期を迎えます。今回は心不全で終末期の患者さんに関する看護計画を立案しました。

2024/2/28

足浴に関する看護計画|がん性疼痛で入浴できない患者さん

がん性疼痛で入浴ができない患者さんの看護計画  「痛みは組織の損傷や障害の際に表現される不快な感覚および情動体験」1)と定義されています。がんによる身体的要素だけでなく精神的、心理的な要素などさまざまな要因で痛みを感じて入浴などのセルフケアが実施できなくなる患者さんに向けて

2022/11/25

終末期の患者さんへの看護計画

肺がん終末期の看護計画  肺がんには肺に発生する悪性腫瘍で肺そのものから発生した原発性と、他の臓器で悪性腫瘍が発生し肺に転移した転移性があります。進行度や転移の状況など総合的に判断して手術療法、化学療法、放射線療法が単独あるいは組み合わせて選択されます。しかし、がんの中では

2022/8/31

がんの疼痛緩和・疼痛コントロール|疼痛の分類、評価・アセスメント、薬物療法、ケア、看護計画

がん疼痛とは  がん疼痛とは、がん患者さんが体験する痛みのことを指します。がんと診断された時点ですでに20~50%、進行がん患者さんでは70~80%にがん疼痛が存在するとされています1)。  痛みは主観的な症状であり、客観的な評価が難しい側面があるものの、がん疼痛に対する

2022/7/31

Care Evaluation Scale(CES)

CESは何を判断するもの?  Care Evaluation Scale(CES)は、緩和ケアにおけるケアプロセスを評価するためのスケールです。  日本では、2人に1人が一生のうちに一度はがんになり、3人に1人はがんで亡くなることから1)、患者さんがよりよい最期を迎えるた

2022/6/17

Integrated Palliative care Outcome Scale:IPOS

IPOSは何を判断するもの?  IPOSは、ホスピス・緩和ケアで用いられる評価尺度の1つで、ケアの質を評価するためのスケールです。同様のスケールにSTAS-Jがありますが、IPOSはSTAS-Jの後継版として、臨床で広く活用されています。  SATS-Jはケアを提供し

2022/4/21

STAS-J(STAS日本語版)

STAS-Jは何を判断するもの?  Support Team Assessment Schedule (STAS)は、ホスピス・緩和ケアの成果とケアの質を客観的に評価するために、1990年代初めにイギリスで開発されたスケールです。STAS-Jはその日本語版として、臨床で活用され

2022/4/15

末梢神経障害|症状別がんの緩和ケア

Ⅰ.はじめに  末梢神経障害はがんの薬物療法で起こる副作用の1つです。手や足の痺れや痛み、力が入らないなどの症状が現れます。患者さんの日常生活にどのような影響があるのかを把握して、ケアを行いましょう。 Ⅱ.患者さんの情報 A氏 64歳女性 非小細胞肺がん

2020/3/17

家族ケア|症状別がんの緩和ケア

Ⅰ.はじめに  がんの緩和ケア期における家族ケアは、患者さんの死後の家族の状態にも影響を与える可能性があるため、患者さんの様子だけでなく同時に並行して家族へのケアも重要になります。  患者さんの存命中からの家族への介入(喪失への介入)が、患者さんを喪った後の家

2019/12/10

せん妄|症状別がんの緩和ケア

Ⅰ.はじめに  せん妄は、入院患者に頻発する精神症状・病態であり、身体疾患の疾病状況を悪化させ、このために医療費を上昇させて社会資源への負担を増大させる1)と言われています。そのため、せん妄へのケアは重要な課題となっています。しかし、臨床においては、せん妄と認知症が

2019/11/26

骨転移のある患者さんの動作工夫|症状別がんの緩和ケア

Ⅰ.はじめに  骨転移はがん患者さんによくみられ、痛み、病的骨折、脊髄圧迫を引き起こします。骨転移がみられる患者さんへの対応は、痛みをできるだけ取り除くこと、骨折を避けることが大切です。今回の事例では、放射線治療や薬物療法だけでなく看護の工夫でどう対応するかも解説します

2019/11/12

口腔ケア(出血時)|症状別がんの緩和ケア

I.はじめに 出血傾向にあるがん患者さんの口腔ケアでは、出血の前兆を見逃さないように関わる必要があります。事例を通して患者さんの状態に応じたケア用品の選び方や家族への配慮などを考えましょう。 II.事例の概要 A氏、70代後半、男性、肺がん、腰椎転移、が

2019/11/5

不安・不眠への対応|症状別がんの緩和ケア

I.はじめに がん患者さんの緩和ケアで対応しなければならない症状は一つではなく、複合的に起こっている症状に対応しなければなりません。 今回は、不安と不眠の症状のある患者さんのケアについて解説します。 II.事例の概要 A氏38歳女性 乳がん、リンパ

2019/10/29