「薬理学・薬剤」の記事一覧
15件/79件
アトピー性皮膚炎に新たな治療選択
アトピー性皮膚炎とは? アトピー性皮膚炎は湿疹の一種で、発疹などを伴う慢性炎症性疾患です1)。皮膚の乾燥や保護機能の異常が発生し、そこにさまざまな内的、外的刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。炎症症状があまりなく乾燥を主とした症状を呈する軽微な
今見直したい薬剤耐性(AMR)の現状と対策ー看護師に求められることを考えよう
院内感染対策が業務の中で日常的に行われるようになっている今、看護師の皆さんは薬剤耐性(AMR)をどのように捉えていますか。その背景には抗菌薬の適正使用にかかわる問題があるとされているため、処方を行う医師の課題と考えがちですが、看護師も無関心ではいられない現状があります。国
第15回 腎機能低下時の薬剤投与の注意点は?
腎排泄または腎毒性のある薬剤に注意する 通常、投与した薬剤は体内で作用を発揮した後、体外へ排泄されます。薬の排泄方法は何通りかありますが、腎排泄と胆汁排泄が主な排泄方法です。 腎機能低下をきたしたCKD患者さんは、薬の腎排泄ができず、体内に蓄積することがあります。薬
小児医療基礎講座「こどもの薬・こどもに多い感染症・こどもの薬剤耐性対策」について
2017年9月23日(土)、一般社団法人知ろう小児医療守ろう子ども達の会による「第1回小児医療基礎講座」が開催されました。その講座の1つとして、小児の薬の基礎知識や薬剤耐性対策など小児の薬をテーマに、国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンターに所属する医師
第10回 CKDの治療薬ー各薬剤の特徴と与薬時の注意点は?ー
CKDでは、薬を使って腎臓の機能を補うことで、CKDの進行を遅らせたり、腎機能低下が原因で起こるさまざまな症状を改善したりします。そこでCKDで使われる代表的な薬剤についてお話します。 腎臓の血圧を調節する機能を補う薬 腎臓の血圧を調節する機能には2つのしくみがあ
肺炎の抗菌薬使用について
非定型型肺炎と細菌性肺炎で使い分ける 過剰な抗菌薬投与は避ける 市中肺炎(CAP)では耐性菌リスクが少なく、患者さんの元々の状態も健康である場合が多いため、予後は比較的良好です。そのため、肺炎を治癒させることは重要ですが、過剰な抗菌薬投与を行わないことも耐性菌の蔓延を
降圧薬の種類・作用機序と使い分け
高血圧に使う薬 「高血圧治療ガイドライン」は、西暦で4と9のついた年、つまり5年ごとに見直されています。2009年に発表されたガイドラインでは、第一選択薬はカルシウム拮抗薬、サイアザイド系利尿薬、ACE阻害薬、ARB、β遮断薬の5種類でしたが、最新の2014年のガ
チームで取り組む “透析患者のかゆみ対策” ~治療アルゴリズムでかゆみをゼロに~【PR】
血液透析患者において、そう痒症は非常に多くみられる合併症のひとつであり、近年では生命予後にも影響を与える可能性のある因子として注目が高まっている。その一方で、血液透析患者のかゆみには複数の因子が関与していることから、透析治療の現場ではかゆみ対策に難渋しているケースが少なく
透析患者の愁訴に着目した透析治療 ~かゆみ対策を中心として~|第19回日本腎不全看護学会学術集会・総会【PR】
第19回日本腎不全看護学会学術集会・総会 ランチョンセミナー2 開催日:2016年11月26日 場 所:アジア太平洋トレードセンター地下2F AIホール 透析患者の愁訴に着目した透析治療 ~かゆみ対策を中心として~ 【演者】 医療法人社団清永会 矢吹病院
抗精神病薬の適用外使用について知っておこう
抗認知症薬の機序と特性の理解が必要 特に一般病棟の場合、認知症治療薬は「入院患者さんの持参薬」であることが少なくないでしょう。皆さんは認知症の治療薬について、どのぐらい理解していますか。 現在、抗認知症薬(アルツハイマー型)には、1 ドネペジル(アリセプト®、
向精神薬|日本での使用法と一般病棟でも使用されるリスク
欧米との差が歴然 日本の向精神薬の使用法 薬物療法が治療の中心である精神科医療において、これまでの日本では、向精神薬の「多剤大量処方」が当たり前でした。これは、疾患の特徴からくる患者さんごとの個体差が顕著で、また本人の自覚症状や満足感に依る部分も多いため、一層高い効
第9回 認知症患者へはどのように薬を利用すればよいか
▼認知症の看護・ケアの記事をまとめて読むならコチラ 関連記事 認知症・認知機能障害の看護ケア|原因、症状、アセスメントのポイント 認知症と薬の関係は新しい時代に入りつつあります。薬の効果、限界、副作用について知っておくことは認知症ケアのなかで大切
第12回 こんなときどうする? インスリン注射がタイミングどおりにできない!
インスリン療法で血糖コントロールを維持していくためのカギは、日々の生活の中で、いかにインスリン注射を決められたタイミングで打ち、継続していくかです。 そのためにも、インスリン製剤に対する理解を深めてもらい、生活の中で無理なく、モチベーションを高く保って継続できるようなサ
3段階除痛ラダーに基づいた鎮痛薬の使用方法【がん疼痛ケア】
がん性疼痛に対する薬物療法は、WHOの「3段階除痛ラダー」にもとづいて行われます。 除痛に関する基礎的な内容をまず理解し、実践に活かしていきましょう。 3段階除痛ラダー 第1段階:非オピオイド鎮痛薬 非オピオイド系鎮痛薬は、頭痛などに対しても使わ
高齢者には慎重な投与を!SGLT2阻害薬
高齢者への慎重な投与が必要なSGLT2阻害薬について解説します。 SGLT2阻害薬とは SGLTとは、ブドウ糖を細胞内に取り込む働きがあるタンパク質の一種で、その中のSGLT2は糸球体で濾過された原尿中のブドウ糖を再吸収する働きをします。 SGL