1. トップ
  2. 看護記事
  3. 医療・看護技術から探す
  4. フィジカルアセスメント
  5. 触診
  6. 呼吸器系のアセスメント(触診編)|触覚振盪音など

【連載】フィジカルアセスメントのワザを極める

呼吸器系のアセスメント(触診編)|触覚振盪音など

  • 公開日: 2014/6/8

触診は、視診で得た所見を裏づけるために行います。
触診で重要となるアセスメントを3つ紹介します。


▼バイタルサインについて、まとめて読むならコチラ
バイタルサインとは|目的と測定の仕方、基準値について

【関連記事】
* 異常呼吸の種類と原因|チェーンストークス呼吸・クスマウル呼吸・ビオー呼吸など
* 【呼吸ケア・看護まとめ】呼吸の検査、評価・観察項目など
* 呼吸器の視診|胸郭の動き・外観(樽状胸郭、鳩胸)など


1 触覚振盪音

 患者さんが発する共鳴音によって、胸郭内部の振動を触知し、左右差、音の増強・減弱から呼吸状態をアセスメントします。通常、振動は左右対称で、胸骨角から第2肋間で最も強く感じます。また、胸下部ではあまり感じられません。

異常1 触覚振盪音が減弱している場合

 気管支閉塞、胸膜の肥厚、浸出液、気胸、肺気腫などが疑われます。

異常2 触覚振盪音が増強している場合

 肺組織の収縮・硬化による肺炎が疑われます。

触覚振盪音を触知する方法
 触覚振盪音を触知する方法
 手(尺骨側)を脊椎を挟むようにあて、患者さんに低音で「ひーとつ」か「ナイン・ナイン」と発声してもらいます。

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

睡眠障害がある患者さんに関する看護計画

睡眠時無呼吸症候群で不眠がある患者さんに関する看護計画  睡眠障害は、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害の4つに分類でき、日中の覚醒時に身体的・精神的・社会的に支障が生じている状態のことをいいます。さまざまな要因で睡眠障害は生じます。今回は睡眠時無呼吸症候群で夜間に呼吸

2024/11/30