呼吸器系のアセスメント(触診編)|触覚振盪音など
- 公開日: 2014/6/8
- 更新日: 2021/1/5
触診は、視診で得た所見を裏づけるために行います。
触診で重要となるアセスメントを3つ紹介します。
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1 触覚振盪音
患者さんが発する共鳴音によって、胸郭内部の振動を触知し、左右差、音の増強・減弱から呼吸状態をアセスメントします。通常、振動は左右対称で、胸骨角から第2肋間で最も強く感じます。また、胸下部ではあまり感じられません。
異常1 触覚振盪音が減弱している場合
気管支閉塞、胸膜の肥厚、浸出液、気胸、肺気腫などが疑われます。
異常2 触覚振盪音が増強している場合
肺組織の収縮・硬化による肺炎が疑われます。
触覚振盪音を触知する方法
手(尺骨側)を脊椎を挟むようにあて、患者さんに低音で「ひーとつ」か「ナイン・ナイン」と発声してもらいます。
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