心筋梗塞の心電図|4段階の波形の変化とは?
- 公開日: 2015/2/11
急性心筋梗塞時の経時的な波形の変化について解説します。
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急性心筋梗塞時の経時的な波形の変化
急性心筋梗塞の心電図では、以下のような経時的な波形の変化がみられます。
特徴的なのは、心筋壊死を示すとされる異常Q波や冠性T波、STの変化です。また、12誘導の波形の異常から、梗塞した部位がわかります(下表)。ただし、梗塞のごく初期では、心電図はまだ正常を示すことがあります。また、心内膜下梗塞では異常Q波がみられないこともあります。
なお、心筋梗塞や狭心症など虚血性心疾患では、不整脈がみられやすく、場合によっては心室細動(VF)を起こすことがあり注意が必要です。
1段階目 発症直後~数時間
1. T波増高
2. ST上昇
2段階目 数時間~12時間後
1. 異常Q波
2. R波の高さの1/4以上の深さかつQ波の幅が1mm以上
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