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【連載】山内先生の公開カンファランス

第10回 浮腫があるのに、脱水のため水をほしがる患者さん(その2)

  • 公開日: 2015/2/13

今回の事例では、いくつかの症状がある患者さんをどう捉え、アセスメントしていけばよいのかを考えます。


今回の事例
【脱水の患者さんのアセスメント、どうする?】

ICUで緊急入院された熱中症の患者さん。夏の暑い部屋で空調設備もなく倒れていたところを発見され、運ばれてきました。 熱中症以外にも栄養状態が悪く、水分だけでなく食事も摂取されていませんでした。高度貧血と脱水があり、輸血と補液を開始。輸血を行ったことで、貧血はある程度改善され、その後は補液のみを行いました。飲水制限はありませんでした。尿が出ていないため過度の飲水で、浮腫が出現。それでも口渇が強く、飲水を希望されています。

→あなたならこんなときどうする?


関連記事
●浮腫があるのに、脱水のため水を欲しがる患者さん(その1)

山内先生の解説を先に読みたい方はこちら
●山内先生の解説


この事例の患者さんがどのような状態であると考えているのか、またそれを確認するためにどこを見るのかについて、みなさんのコメントを紹介します。

質問

(1)患者さんはどのような状態と考えられるか
(2)それを確かめるためにどこを見るか

みなさんの回答

回答者数は271人です。

(1) この症状からは、まだ脱水状態が続いていると考えます。脱水が改善されれば、尿も出るでしょうし、浮腫も改善されると考えます。
(2)まず、バイタルチェックです。脱水であれば、脈拍が増えるでしょうし、熱も出ます。貧血であれば血圧は低いでしょう。全身状態としては、皮膚が乾燥していないか、浮腫がどの部分にどの程度でているか、訴えられるのであれば、口渇の有無、倦怠感、見当識障害がないか確認します。(まりもさん)

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