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【連載】何かヘンだ”がわかる! 急変前に気づく五感アセスメント

第16回 急変の予兆を知る 「顔」で捉える“何かヘンだ” ②「顔」と「顔」の相互反応

  • 公開日: 2015/11/29
  • 更新日: 2021/1/6

はっきりとした予兆もなく、患者さんが急変したり、重篤な疾患が進行していたりする経験があると思います。そのような急変に先立って、先輩の看護師や医師から「あの患者、何かヘンだよね」という直感的な台詞を聞いたことがあるかもしれません。

この連載では、急変前の「何かヘン」と感じる患者への直感的な違和感について解説し、急変を見抜く力を養います。


非言語的コミュニケーションの大部分は「顔」と「顔」の相互反応です。それがシンクロ状態にあれば、日々のあまりにも当たり前な状況であり、意識することもありません。シンクロ状態が乱れると、“何かヘンだ”と違和感を覚えます。

「顔」と「顔」のシンクロ状態

アイコンタクトでシンクロする

私たちはよほど親密な関係にないと、相手の「顔」あるいは目を注視し続けることはできません。一方で、よほど険悪な間柄でなければ、視線をそらし続ける(無視し続ける)こともできません。

「話をしたい」と思う方が相手に視線を向け、視線を向けられた方は、相手の「顔」や目からわずかに視線をそらします。相手が向ける視線は「圧迫感・圧力」がありますね。「目の力」とも言えます。

アイコンタクトは、「話をする」と「話を聞く」の立場を変えるきっかけとなります。この立場変更のアイコンタクトは無意識のうちにシンクロします。リズミカルな視線の交換(アイコンタクト)によって、お互いに「居心地の悪くない」ような、日常的なシンクロ状態を作り出すのです。

表情でシンクロする

お互いに会話の内容に関心を示し、常に表情を変えながら、視線と言葉をやりとりします。また、私たちは相手の表情を瞬時に「真似」してしまいます(ミラーニューロンによる表情模倣反応)。この表情の交換によって共感が起こり、シンクロ状態はさらに深まります。

次は、「シンクロ状態の破綻がコミュニケーションの乱れ」について説明いたします。
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