第10回<読み方・対応編⑧> トルサード・ド・ポアンツ(TdP)
- 公開日: 2017/2/27
トルサード・ド・ポアンツ。舌がもつれてしまいそうな名称ですよね。
読み方もトルサード・ド・ポアントとかポアンなどいろいろあます。
もともとの意味は、「棘波の捻れ」を意味するフランス語のようです。
私にはポアンと聞こえますが、特徴的な発音なので、だいたいどれでもみな同じことなのだと思ってください。
(1)心電図波形の特徴
多形性心室頻拍と呼ばれていることからもわかるように、心室性頻拍の一種です。波形をみるとQRS波がらせん状(捻じられたよう)にその極性と振幅が周期的に変化しています(図の赤線)。TdP波形が出たあと、すぐにもとの波形に戻ることも多いのですが、まれに心室細動に移行し、突然死の原因となるため注意が必要です。
図 トルサード・ド・ポアンツの波形
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