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【連載】冬の多発疾患を極める!

【脳梗塞の看護】治療・ケアの流れを知っておこう!

  • 公開日: 2017/1/10

脳梗塞はこんな疾患

●何らかの原因で、脳の血管が狭窄・閉塞し、虚血が起こって、その血管が支配する領域の脳組織が壊死した状態。
●おもな原因は、高血圧、動脈硬化、血栓など。心疾患、糖尿病を持つ人も高リスク。
●病態によって、アテローム血栓性脳梗塞(粥腫が原因の血栓による閉塞)、心原性脳塞栓症(心臓内血栓遊離による閉塞)、ラクナ梗塞(血管壁の変性による閉塞)に分類される。
●片麻痺、感覚障害、構音障害、失語・失認、意識障害などの症状がみられる。
●壊死した箇所により障害が異なり、およそ3分の2に後遺症が残って、ADLが低下する。
●代表的な後遺症には、片麻痺、失語、失行、半側空間無視などがある。

入院時の対応とポイント

始めに確認すること

rt-PA静注療法(血栓溶解療法)の適応かどうかの判断が重要になります。そのために、発症時の様子「いつから」「何をして」「どうなった」を確認します。この場合、発症後4.5時間を超えているなど、適応外(禁忌)になる因子を知っておく必要があります。本人に意識がない場合は、家族に聴取します。このとき、既往や家族歴についても聞きます。

また、血液検査、胸部X線、心電図の検査データも準備・確認します。

さらに、NIHSS(National Institutes of Health stroke scale)による重症度判定を行うため、各項目について聴取・評価を行います。このスケールによる判定は、療法実施中も決められた時間ごとに行い、その結果は治療における重要な指標となります。

医師に以上の聴取内容を伝え、rt-PA静注療法の適応かどうかを確認します。

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