脳出血による半身麻痺で退院後の生活に不安がある患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2025/4/24
脳出血による半身麻痺で退院後の生活に不安がある患者さんに関する看護計画
脳出血は生じた場所に応じて運動障害や感覚障害などが出現し、身体機能の変化に伴い、新たな生活様式の確立が必要になる場合があります。今回は脳出血による半身麻痺によって退院後の生活に不安が生じている患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 疾患の状態や疾患について、どのように捉えているかを聞く。半身麻痺の状態(何ができて何ができないのか)を把握する。退院後の生活環境や、家族の協力が得られるのかどうかを確認する。その他、日常生活の状況を把握する。
援助計画 T-P 退院後の生活環境に合わせて、リハビリテーションを行い、患者さんができる範囲は、患者さん自身で行えるようにしていく。必要に応じて、社会資源の活用を考える。
教育計画 E-P 早リハビリテーションについて説明する。半身麻痺の程度など、わからないことがあれば、聞いてほしいと伝える。必要な社会資源の活用について、伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
運動障害や感覚障害によって退院後の生活に不安がある
看護目標
リハビリを通して自分なりの生活様式を確立することができる
観察計画 O-P
運動障害、感覚障害の程度、推移
巧緻運動障害の程度、推移
出血部位に関連した症状の程度、推移
リハビリの進捗状況
退院後の生活様式(食事、入浴、睡眠環境など)
家族の協力体制
日中の離床状況
食事摂取状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
睡眠状況
疾患に対する理解、認識
検査データ(TP、Alb、CRPなど)
画像データ(頭部MRI、CTなど)
援助計画 T-P
退院後を見据えたリハビリテーションを行う
退院後の生活やADLに応じて社会資源の活用を検討する
可能な範囲で患者自身がセルフケアを行えるように環境を整える
医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
今後の治療やリハビリテーションの方針を説明する
気持ちを我慢せず表出することの重要性を説明する
わからないことや不安なことがあればいつでも伝えてもらうように説明する