非効果的健康維持行動のある糖尿病の患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2025/4/20
非効果的健康維持行動のある糖尿病の患者さんに関する看護計画
糖尿病はインスリン分泌低下によって生じる1型と、インスリン分泌低下やインスリン抵抗性による2型があり、食事療法や運動療法に加えて薬剤療法で血糖値を自己管理していく必要があります。しかし、疾患や治療に関しての知識や認識が不足していると、健康を維持することが難しくなります。今回は非効果的健康維持行動のある糖尿病の患者さんに関する看護計画を立案してみました。
非効果的健康維持行動についての解説はこちら
非効果的健康維持行動(看護用語集)
観察計画 O-P 糖尿病と合併症に関する知識、血糖コントロールについての理解度などを確認する。食事療法や運動療法についての認識や実際の状況について把握する。現在の疾患の状態についても確認しておく。
援助計画 T-P 糖尿病についての知識を伝える。血糖管理について支援する。実施できる血糖コントロールの方法を患者さんと一緒に設定していく。
教育計画 E-P 疾患についての知識や、食事療法、運動療法、薬物療法についての知識を伝える。高血糖や低血糖の対処についても知識を提供して、不安なことなどがあれば、いつでも話してくれるように伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
血糖コントロール不良が生じている
看護目標
自分なりに血糖コントロールができる
観察計画 O-P
糖尿病に関する認識、理解
糖尿病の合併症に関する認識、理解
インスリンや血糖降下薬に関する認識
食事療法や運動療法に関する認識、理解
自覚症状の有無、程度(視野障害、末梢神経障害など)
食事や飲水摂取状況
今後の生活に対する認識
検査データ(血糖値、HbA1c、Alb、尿検査など)
画像データ(腹部エコー、腹部CTなど)
援助計画 T-P
糖尿病や合併症に関する認識、理解に合わせた情報を提供する
必要に応じて薬剤師や栄養士など多職種と協働して患者の血糖管理を支援する
今後の生活を踏まえた血糖コントロールに関する課題を解決できるように支援する
低血糖や高血糖の対応が獲得できるように支援する
教育計画 E-P
糖尿病やその合併症について説明する
患者の理解に合わせて食事療法、運動療法、薬物療法の説明する
低血糖や高血糖の予防や対処方法を説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
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