CASE17 主治医の方針が見えないときのアプローチ
- 公開日: 2017/7/12
困難事例17 ターミナル期というのに代理受診が続けられているケース
小さな町のクリニックに通院中の82歳男性のBさん。胆管がんを有しているが、高齢のため進行はゆっくりであると考えた主治医の方針により、積極的な治療はせずそのまま経過観察していた。
その後、急速に腫瘍マーカー値が上がったため、がんの専門病院を紹介され検査したところ、末期であることが判明した。しかし、その後はクリニックの定期診察に戻り、クリニックから訪問看護の依頼がありケアを開始した。
主治医から家族には、ターミナル期ではあるが、積極的な治療は高齢のため無理であり、まだ自宅でみれる状況であるため、今まで通りの通院のみでかまわないと言われたとのこと。また、クリニックまでBさんを連れてくるのが大変であれば代理受診でかまわないとも言われ、娘が代理受診を継続していた。
カンファレンスの理由
Bさんの衰弱は徐々に進み、痛みも出はじめていたが、ずっと娘による代理受診のまま往診に切り替えられることもなく、麻薬の処方まで始まってしまった。そこで今後の診察をどのように行っていくべきかについて、ケアマネジャーとともにカンファレンスを開くこととなった。
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