1. トップ
  2. 看護記事
  3. 診療科から探す
  4. 透析・腎臓内科
  5. 透析
  6. 透析時、同じ部位に何度も穿刺するとシャントが閉塞するといわれたけど、本当?

【連載】注射・採血・輸液の手技徹底攻略!

透析時、同じ部位に何度も穿刺するとシャントが閉塞するといわれたけど、本当?

  • 公開日: 2018/6/27

Q.シャントが閉塞しないよう違う部位へ穿刺するようにいわれました。なぜなのでしょうか? また毎回同じスタッフが刺すわけではないため、違う部位に穿刺するようにするには、どのようにすればよいでしょうか?

A.同じ部位に何度も穿刺をすると瘤ができたり、血管壁が厚く硬くなったりして、狭窄・閉塞を起こすことがあります。


同じ部位へ何度も穿刺をすると瘤ができたり、血管壁が厚く硬くなる

 穿刺をすると血管の壁が傷つきます。血管は内皮細胞で覆われた管で、傷ついた部分には、周辺の内皮細胞が増殖することで、血管のほころびが修復されます。しかし、同じ部位を反復して穿刺していると、修復する時間が短く、血管の壁が弱く薄くなり、瘤ができやすくなります。さらに、脆弱化した血管は出血しやすく止血も難しくなります。また逆に、度重なる損傷に、血管壁を守ろう守ろうと内皮細胞が過剰に増殖してしまい、血管の壁が厚く硬くなり、狭窄・閉塞を起こす可能性が高くなります。そのため、同じ部位に反復穿刺をすることは、避けるのが望ましいのです。

同じ部位を何度も穿刺しないための工夫

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

透析中で塩分制限のある患者さんに関する看護計画

透析を導入されており塩分制限のある患者さんに関する看護計画  透析には血液透析と腹膜透析があり、腎臓の代わりに余分な水分や老廃物を除去するために実施します。透析を導入している患者さんは、水分の管理が必須となりますが、身体の水分はナトリウムの影響を受けるため塩分制限も必要にな

2025/1/8