1. トップ
  2. 看護記事
  3. 診療科から探す
  4. 脳神経外科
  5. 脳疾患
  6. 脳卒中(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)の基礎と看護の役割

脳卒中(脳梗塞・脳内出血・くも膜下出血)の基礎と看護の役割

  • 公開日: 2009/2/16

脳血管障害(脳卒中)とは、原因により脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血などの種類に分けられます。厚生労働省が発表した「平成26年患者調査の概況」では、脳血管疾患の総患者数は117万9,000人となっており、よく臨床で出合う疾患といえるのではないでしょうか。脳血管障害とひとくくりにされていますが、発症機序が異なるため治療・経過・看護もそれぞれ異なります。適切な看護を行うには、病態からよく把握することが大切です。
そこで、脳血管障害の3つの種類について解説していきます。
*2016年9月30日修正


脳血管障害(脳卒中)の3つの種類

脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血の3つを総称して「脳血管障害(脳卒中)」といいます。
それぞれの原因と看護の役割について解説します。

この記事を読んでいる人におすすめ

【脳梗塞の看護】治療・ケアの流れを知っておこう!

脳梗塞はこんな疾患 ●何らかの原因で、脳の血管が狭窄・閉塞し、虚血が起こって、その血管が支配する領域の脳組織が壊死した状態。 ●おもな原因は、高血圧、動脈硬化、血栓など。心疾患、糖尿病を持つ人も高リスク。 ●病態によって、アテローム血栓性脳梗塞(粥腫が原因の

2017/1/10

中枢神経・運動系アセスメント―意識レベルの評価と脳幹の障害の評価

アセスメントは、患者さんとの会話やケアを通じて全身の状態に目を向け、五感をフルに活用することが大切です。ここでは系統別にフィジカルアセスメントのテクニックをまとめました。普段行っているアセスメントの流れと手技を再確認してみましょう。 中枢神経・運動系のフィジ

2014/7/19

脳出血の治療と看護ケア

脳出血は、気温が低い日や気温格差の激しい日に起こりやすいのが特徴です。 原因としては高血圧が多いため、冷水を使いながらの力仕事や、寒いトイレでいきんだときなど血圧が上昇しやすい条件下では特に注意が必要です。 脳出血はこんな疾患 ●脳血管からの出血によって

2015/1/31

脳室ドレナージ|「部位別」ドレーン管理はここを見る!①

 圧設定やクランプ手技など、脳神経外科領域の開放式ドレナージには、特徴的な知識が求められます。ここでは、脳室ドレナージ、脳槽ドレナージ、スパイナルドレナージの管理の実際を解説します。 脳室ドレナージ どのような治療で使うの? ●急性水頭症に対し、頭蓋

2019/5/12

脳血管系の解剖生理をおさらい

 ここでは、脳疾患の病態を理解する上で基本となる 神経系(中枢神経系・末梢神経系)、脳血管系、脳脊髄液系の解剖生理に焦点をあてて解説します。 1 神経系のしくみ 1) 中枢神経と末梢神経  神経系は、中枢神経系(脳・脊髄)と末梢神経系(脳・脊髄神

2017/3/1

カテゴリの新着記事

脳卒中後に失語が生じている患者さんへの看護計画

脳卒中後に失語が生じている患者さんへの看護計画  脳卒中は脳の血管が破綻して出血が生じるくも膜下出血や脳出血、脳の血管が詰まる脳梗塞があります。いずれの疾患においても脳に障害が生じて、障害された部位に応じた症状が見られるようになります。今回は脳卒中が生じた後に失語が生じてい

2024/9/9