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看護計画の「観察項目」とは?

  • 公開日: 2020/11/19
  • 更新日: 2020/11/13

どこから手を付ける? 看護計画の4項目

 看護計画を書く用紙には、看護目標を書く欄と、看護計画の内容を書く欄があります。


 看護計画を書く欄には、
1.観察計画
2.治療計画(またはケア計画)
3.指導・教育計画
の、3つを含んでいることが一般的です。


 というわけで、一般的な看護計画の用紙には、大きく4つの部屋に分かれています。
1.看護目標
2.看護計画の観察
3.看護計画のケア
4.看護計画の指導・教育

 さて、あなたはどんな順番で、この4つの部屋を埋めていきますか。


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まずはコレ「看護目標」

 絶対に間違えてはいけないのは、1番「看護目標」です。看護計画は、看護目標を達成するためになにをするのか、をまとめたものです。ですから、看護目標が定まらないことには、看護計画の中身は決まりません。


 お料理をするとき、「なにを作るのか」を最初に決めないまま、適当に道具を用意したり、野菜を洗ったり切ったりしませんよね。なにを作るのかを決めてから、そのために必要な材料や道具を準備するはずです。ゴールを決めることで、ゴールにたどり着くまでの方法が決まるというわけです。


 看護計画の考え方も同じです。「ゴール=看護目標」がはっきりすることで、効果的に効率よくゴールにたどり着くための方法を考えやすくなります。というわけで、最初に看護目標を確認します。


看護計画の立案はとりかかりやすいところから

 では、その次。用紙に書かれている並びが、左から観察計画、治療計画、指導・教育計画という順序になっているため、左側から考えていくことが多いのではないでしょうか。実は、看護計画に含まれる3つの計画は、どれから立てていってもかまいません。特別なルールはありません。ただ、3つの中でも、観察計画に悩む学生さんが多いような気がします。もし、あなたもそうだとしたら、観察計画は後回しにした方がよいかもしれません。


観察計画の立案が苦手……ならば最後に回そう

 観察計画を書き出すのが苦手な場合、
1.治療計画(ケア計画)
2.指導・教育計画
3.観察計画
という順番ですすめていくのがおすすめです。なぜか。治療計画と、指導・教育計画が整理できると、もれなく観察すべき項目が決まるからです。


 観察計画には、文字の通り、観察すべき項目を書き出すわけですが、看護計画でいうところの「観察すべき項目」とはなんでしょう? それは、行ったケアが、看護目標を達成するために効果的であったかどうか、患者さんにあった方法で行えたかどうか、を判断するために必要な項目、のことです。


 例えば、痛みを和らげるケアを行った場合、ケア後に痛みが和らいだかどうかを知ることで、ケアの効果を判断できます。ということは、ケア前にどこにどれほど、どのような痛みがあるのか、併せて患者さんはどのようなことをおっしゃっているのか、どんな様子なのかなどを観る必要がありますね。そして、ケア後にこれらの項目が、どのように変化したのか、またはしなかったのかということから、ケアの効果をはかることができます。


 痛みを和らげるケアを実施しても、ケア前後の比較ができなければ、ケアの効果を確認することはできません。もし、患者さんにあった方法でなかったら、途中患者さんが苦痛を感じる表情をされたり、ケアの後に疲労が増したり、バイタルサインに影響があったりするかもしれません。ここでいう、ケアの前後に確認する項目が、看護計画の中の「観察計画」にあたります。


 だとすると、なにを行うのか(治療計画・ケア計画、指導・教育計画)を整理できた後のほうが、観察すべき項目を挙げやすくなると思いませんか。


ずれのない看護計画は的確なアセスメントの上に成り立っている

 アセスメントには、看護問題について、なにが原因で、どのような徴候を示しているのかが含まれています。ということは、原因を取り除くために行うことや、今確認できている徴候が改善したり解消したりするために行うことなどが、治療計画や指導・教育計画になるはずです。つまり、アセスメントができていれば、看護計画の治療計画(ケア計画)や指導・教育計画は、ずれずに立てることができるということになります。


 これらのことを踏まえると、観察計画よりも先に、治療計画(ケア計画)や指導・教育計画にとりかかったほうが、看護計画全体をスムーズにまとめやすくなるのでは、と思うのです。


大切なのは観察計画の本質を知ること

 繰り返しになりますが、看護計画の立て方(順序)にルールはありません。観察計画からのほうがとりかかりやすい場合、観察計画から始めても問題ありません。もし、あなたがいつも観察計画で手間取ってしまうという場合、今回紹介させていただいた順番で試してみるのもいいかもしれません。大事なことは、「観察計画(観察項目)」ってなに? を、正しく理解できていることです。ここさえ間違えなければ、どんな順番でとりかかろうが、必要な観察項目があがってくるはずです。



ポイント

イラスト/たかはしみどり

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