アセスメントが書けないと看護計画がずれる??
- 公開日: 2021/3/15
大事なのは書けないことに対する評価じゃない
アセスメントが書けないと、結果として記録用紙が埋まっていないという事態に対して、よろしくない評価をもらうことになる、ということに問題の焦点があたりがちです。
もちろん、評価の問題も無視できない大事なことではあるのですが、アセスメントが書けないことによって起こる本当の問題は、「患者さんにあった看護計画」にたどりつけないということです。
看護計画というのは、看護問題を解決するためにすべきことがまとめられているはずです。
看護計画は、看護問題を引き起こしている原因を減らしたり、取り除いたりするために【何をするのか】、また、その原因を減らしたり取り除いたりできたかどうかを判断するために【何を観察するのか】ということを中心に組み立てられています。
正しいアセスメントができると、看護問題を解決するために「何をするのか」や「何を観察するのか」が浮かび上がってきます。
反対に、正しいアセスメントができないと、看護問題を解決できない、ずれた看護計画になります。
アセスメントに書くべきこと①~結論~
では、アセスメントと看護計画の関係について、紐を解いていきましょう。
看護問題というのは、看護を必要とする事柄のことです。(詳しくは、第8回を参照)
この看護問題というのは、アセスメントという作業をすることによって、浮かび上がってきます。正しいアセスメントができると、ほぼ自動的に導き出されるものです。
正しいアセスメントができると、看護問題は何かが導き出される上に、その看護問題を解決するためには、どのような看護介入が必要なのかまで、もれなくわかります。
なぜか?
アセスメントとは、それらを含める作業になっているからです。
「アセスメントをする」というのは、「対象の状態を判断する」ということです。
「対象の状態を判断する」というのは、「看護介入をする必要がある状態なのか、看護介入をする必要がない状態なのかを判断する」ということです。