記事一覧
15件/4030件
脂肪由来の幹細胞が脊椎圧迫骨折の治癒を促進
日本の研究グループが、骨粗しょう症患者によく見られる背骨の圧迫骨折(脊椎圧迫骨折)の新たな治療法に関する成果を報告した。脂肪由来の幹細胞(ADSC)を用いた再生医療により骨折を修復できる可能性のあることが明らかになったという。幹細胞は、骨を含むさまざまな種類の組織に成長する
12月2日からマイナ保険証へ全面移行、期限切れ保険証は2026年3月末まで有効
厚生労働省(以下、厚労省)は11月12日付で、12月2日以降に使えなくなる従来の健康保険証について、期限切れの保険証を持参した場合でも資格情報を確認できれば、患者に10割負担を求めない措置を講じるよう、医療機関・薬局に事務連絡を発出した。こうした暫定対応は2026年3月末ま
代謝異常を伴う脂肪肝「MASLD」、慢性腎臓病の独立リスクに
新しい脂肪肝の概念「MASLD;代謝機能障害関連脂肪性肝疾患」が、慢性腎臓病(CKD)の独立したリスク因子であることが国内研究で示された。単一施設の約1.6万人の健康診断データを解析したもので、MASLDの早期発見や管理の重要性が改めて示された。研究は京都府立医科大学大学院
血管内治療(EVT)後の安静時間はどれくらい?
Q.血管内治療後は安静指示が出ますが、座位や歩行ができるようになるまで、安静時間はどれくらい必要になりますか? A.血管内治療後の安静時間について、明確に定められた一律の基準はありません。そのため、実際の臨床現場では、各施設が独自にプロトコールを設け、医師や看護師を含む医
脳卒中で片麻痺の患者さん。退院後の服薬自己管理を確立するには?
Q.脳卒中で片麻痺になった患者さんでは、動作に制限が生じて、退院後の服薬管理が困難になることがあるかと思います。退院後の服薬自己管理を確立するために、入院中にどのような支援・介入をするとよいでしょうか。 A.服薬管理のスクリーニングで問題点を抽出し、患者さん自身で管理
心臓カテーテル検査の前にフロセミドの内服を控えるのはなぜ?
Q.フロセミドを内服している患者さんが心臓カテーテル検査を行うことになりました。検査当日にかぎり、検査後に内服するように指示があったのですが、なぜでしょうか? A.最大の理由は、造影剤腎症(造影剤誘発性急性腎障害)のリスクを回避するためです。 フロセミドとは
夜間の人工光が心臓の健康に悪影響を与える
人工的な光による夜間の過剰な照明の悪影響、いわゆる“光害”が、心臓病のリスクを高めることを示すデータが報告された。米マサチューセッツ総合病院のShady Abohashem氏らの研究によるもので、米国心臓協会(AHA)年次学術集会(AHA Scientific Sessio
心停止[心静止・PEA(無脈性電気活動)]への急変対応 6ステップ
心停止[心静止・PEA(無脈性電気活動)]への急変対応 ステップ1 意識を確認する 心電図モニター上に心静止を発見した、または、心電図の波形が出ているにもかかわらず患者さんが全く動く様子がないなど、様子がおかしい場合は、まず、意識レベルを確認します。患者さんを呼
心臓カテーテル検査前にカフェイン摂取が制限されるのはなぜ?
Q.心臓カテーテル検査を行う際、検査前日にカフェイン摂取が制限されるのはなぜですか? 以前の勤務先では特に制限はなかったのですが、施設により違うのでしょうか。 A.カフェインは、冠血流予備量比(FFR)測定において使用する一部の薬剤(アデノシン、ATPなど)がもつ血管拡張
失語症の患者さんとのコミュニケーションで工夫できること、心がけるべきことが知りたい!
Q.失語症の患者さんの訴えたいことを正確に理解できているか、気持ちを汲み取ってあげられているかいつも悩みます。失語症の患者さんとのコミュニケーションで工夫していること、心がけていることはありますか? A.事前の情報収集、環境設定、非言語的コミュニケーションの活用など、工夫
アスピリン内服中に消化管出血が生じた患者さんに関する看護計画
アスピリン内服中に消化管出血が生じた患者さんに関する看護計画 アスピリンは抗血小板薬としてさまざまな疾患の予防、治療に用いられる一方で、消化性潰瘍や消化管出血の副作用があります。消化管出血によって吐血、下血が生じて重症化するとショックに進行するため適宜観察が必要です。今回
診療所の報酬適正化、70歳以上の自己負担3割など要請――財務省
財務省は11月5日、財政制度等審議会財政制度分科会で、2026年度診療報酬改定について取り上げ、現役世代の保険料負担軽減の観点から「病院に比べ、診療所が高い利益率を維持している現状を踏まえ、病院への重点的な支援のため、診療所の報酬の適正化が不可欠」と主張した。
ピロリ菌が重いつわりを長引かせる可能性、妊婦を対象とした研究から示唆
妊娠中の「つわり」は多くの人が経験する症状であるが、中には吐き気や嘔吐が重く、入院が必要になるケースもある。こうした重いつわり(悪阻)で入院した妊婦164人を解析したところ、ヘリコバクター・ピロリ菌(以下ピロリ菌)に対する抗体(IgG)が陽性である人は入院が長引く傾向がある
慢性混乱に関する看護計画|アルツハイマー型認知症の患者さん
アルツハイマー型認知症で注意力が低下している患者さんに関する看護計画 認知症は記憶や思考などの認知機能の低下に加えて活動性の低下もみられて日常生活に支障をきたす疾患です。脳の活動低下に伴い、注意力が低下することもあるため、今回はアルツハイマー型認知症で注意力が低下している
全人的苦痛があり緩和ケアを導入されているがん患者さんに関する看護計画
全人的苦痛があり緩和ケアを導入されているがん患者さんに関する看護計画 がん患者さんはその治療に伴う身体的苦痛だけでなく、今後の生活や仕事に関する不安、死に対する恐怖など精神的・社会的・スピリチュアルな側面からの苦痛を抱えることがあります。これらの全人的苦痛に対して緩和ケア