「麻酔」の記事一覧
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知っておきたいIV-PCAを用いた効果的な鎮痛
Q 開腹胆嚢切除術を全身麻酔で施行された患者さん。IV-PCA(Intravenous Patient Controlled Analgesia:経静脈的患者自己調節鎮痛)を手術後直ぐに開始していますが、麻酔覚醒後より強い痛みを訴えられています。PCAボタンを押してもとても痛

第6回 末梢神経ブロック(伝達麻酔)|適応、方法、合併症・副作用
末梢神経ブロック(伝達麻酔)とは 末梢神経周囲に局所麻酔薬を投与する麻酔法で、伝達麻酔とも呼ばれます。脊柱管内の脊髄から出た脊髄神経(末梢神経)は四肢や体幹に枝分かれしていきます。手術部位に合わせた神経支配を考慮し、目的とする末梢神経本幹や神経叢(解剖学的に名前の付いた太

第3回 局所浸潤麻酔|使用する薬剤の種類、実施方法、副作用と合併症、観察項目
局所浸潤麻酔とはどのような目的で実施するのか、どのような薬剤を使用するのかを解説します。 局所浸潤麻酔とは 皮膚や皮下、粘膜に局所麻酔薬を注入することで目的とする部位の知覚神経を一時的に麻痺させる(痛みを取る)方法です。 手術では、ホクロや皮膚病変の切除、切

第2回 全身麻酔の看護|使用する薬剤の種類、方法、副作用・合併症、観察項目
【関連記事】 *硬膜外麻酔(エピ)の穿刺部位と手順【マンガでわかる看護技術】 *術後痛のアセスメントとは|術後急性期の痛みの特徴とケア *第3回 局所浸潤麻酔|使用する薬剤の種類、実施方法、副作用と合併症、観察項目 全身麻酔とは 全身麻酔は

第5回 無痛分娩時急変の対策と対応
無痛分娩の合併症は発生頻度は低くても重篤なものがあり、近年の報道をきっかけに勉強した方も多いのではないかと思います。極端な言い方かもしれませんが、出産は無痛分娩をしなくても可能であり、無痛分娩は余計に一手加える医療行為だからこそ十分な安全管理体制を整えて実施するべきです。この

第4回 無痛分娩後の助産師・看護師のケア・観察ポイント
分娩終了後、硬膜外麻酔の局所麻酔薬投与を終了し数時間もたてば、通常硬膜外麻酔の作用はほとんどみられませんが、その後も継続して観察する必要があります。また産後母体の身体の変化が正常な産褥経過であるかどうか、そして育児行動がとれているかどうかを観察し、必要なケアを行います。第

術中合併症とは
【関連記事】 ● 手術室での患者さんの体温変化と体温管理の必要性 全身麻酔時に、なぜ術中合併症が起こるのか 〝手術をする〟ということは身体にメスを入れることであり、患者さんは手術を受けることで極めて侵襲の強い痛みやストレスを伴います。例えば、血圧が上が

第2回日本周麻酔期看護医学会 開催のお知らせ
周術期、麻酔領域の医療に興味のある方どなたでもご参加できるオープンな学会です。 開催日 2020年2月23日(日) 場所 聖路加国際大学 臨床学術センター (〒104-0044 東京都中央区明石町10番1号) テーマ 周麻酔期看護師と

第3回 お産の進行と痛み -分娩進行に合わせた産痛緩和-
分娩進行 分娩経過は分娩第1期、分娩第2期、分娩3期と3つの時期に分類されます。分娩第1期は分娩開始から子宮口全開大までの時期をいい、初産婦は約10〜12時間、経産婦は約5-6時間程度となります。分娩第2期は子宮口全開大から児娩出までの時期をいい、初産婦は約1-2

術後痛のアセスメントとは|術後急性期の痛みの特徴とケア
今回は前回に引き続き、術後に起こりやすい痛みの種類や発生機序を理解したうえで、実際の臨床現場でどのように患者さんの痛みをアセスメントしていくかを解説していきます。 術後痛のアセスメント 手術患者さんの多くは、手術が決定した時点からすでに術後の傷の

第2回 無痛分娩の流れ(妊娠中から分娩まで)と助産師・看護師のケア・観察ポイント
無痛分娩における助産師・看護師がかかわるものの基本的な流れは、下記のようになります。この回では無痛分娩に関する妊娠中から分娩までの、助産師・看護師のケアや観察ポイントを説明していきます(分娩後の助産師・看護師のケアや観察ポイントは第4回で解説します)。 図1 無痛分

第1回 無痛分娩の麻酔の適応、方法、禁忌、外来での説明
はじめに 太古の昔より、人類はお産によって子孫を残してきました。 その痛みについては、いままでの人生で経験したことのない計り知れないほどものといわれ、女性にとっては母親になるためのいわば登竜門として知られてきました。その一方で、陣痛の痛みに関して医学的に緩

第1回周麻酔期看護学会(旧PANネットワーク研究会)開催のお知らせ
第5回を迎えるPAN(PeriAnesthesia Nurse:周麻酔期看護師)ネットワーク研究会が今回から心機一転、学会へと名称変更しました。周術期、麻酔領域の医療に興味のある方どなたでもご参加できるオープンな学会です。会終了後は懇親会を設けており和やかな情報交換の場と

術後疼痛管理とは
術後疼痛管理とは痛みを抑えるだけではない 手術を受ける患者さんにとって、術後の痛みは誰もが心配なことでしょう。体表面の傷、お腹や肩、頭痛など様々な場所で術後に痛みが出る可能性はあります。術後にはズキッとした疼(うず)くような痛みだけでなく、ズーンと鈍い感じ

こまち麻酔フォーラム2017 麻酔科領域の物理学と医療安全【PR】
2017年8月31日、秋田キャッスルホテル(秋田県秋田市)において「こまち麻酔フォーラム2017」が開催されました。 「麻酔科領域の物理学と医療安全」セミナーでは、東北医科薬科大学麻酔科学の河野達郎先生の座長のもと、東北大学病院麻酔科の外山裕章先生、東北大学病院薬剤部の