「脳神経外科の看護技術」の記事一覧
8件/23件
脳卒中の再発予防教育(退院指導)
再発予防教育とは 脳卒中は再発を繰り返す疾患です。これは高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満、腎機能障害、不整脈などとの関連・影響が大きいためです。再発を予防するには、退院後の生活において、食事や運動・休息、喫煙、飲酒、ストレスコントロールといった生活習慣の見直しと是正が課題とな
頭部CT検査の看護|種類、目的、検査前・検査後の観察項目、注意点
頭部CT検査とは 頭部CT検査とは、頭部にX線を連続的に照射し、X線の吸収値の差をコンピュータ処理することで、頭蓋内の断層画像を得る検査方法です。撮影時間が短く簡便に行えるため、緊急時やスクリーニングに活用でき、広く普及したデジタル画像撮影法といえます。 頭部CT検査
脳血管内治療(血管回収療法)の看護|術前術後の観察項目、注意点、合併症
脳血管内治療とは 脳血管内治療とは、血管造影のもと、大腿動脈や上腕動脈などからカテーテルを挿入し、血管内から病変を治療する方法です。 脳血管内治療には、狭窄あるいは閉塞した血管を拡張させる血行再建術と、出血の原因となる血管奇形や動脈瘤をコイルや液体閉塞物質を用いて閉塞
シャント術(水頭症の治療)の看護|術前・術後の観察項目・注意点、合併症
シャント術とは シャント術は、髄液還流障害による水頭症に対して行われます。 ここで、水頭症について理解しておきましょう。水頭症とは、くも膜下出血や脳内出血などの脳血管疾患、脳腫瘍、頭部外傷、特発性(原因不明)、先天奇形などにより髄液の循環が障害され、髄液が脳室やくも膜
日本語版modified Rankin Scale(mRS)判定基準書
1.このスケールは何を判断するもの? 日本語版modified Ranking Scale(mRS)判定基準書とは、脳出血や脳梗塞などの脳血管障害、パーキンソン病などの神経疾患といった神経運動機能に異常を来す疾患の重症度を評価するためのスケールです。 この
脳卒中重症度スケール(Japan Stroke Scale:JSS)
1.このスケールは何を判断するもの? 脳卒中重症度スケール(Japan Stroke Scale:JSS)とは、脳卒中の患者さんの急性期における重症度を判定するためのスケールの一つです。1997年に日本脳卒中学会によって発表されて以来、急性期の脳卒中診療の場にお
NIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)
【関連記事】 ● 脳出血の治療と看護ケア 1.このスケールは何を判断するもの? NIHSSは「National Institutes of Health Stroke Scale」の略称で、脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など脳卒中の神経学的重症度を評価す
中枢神経・運動系アセスメント―意識レベルの評価と脳幹の障害の評価
アセスメントは、患者さんとの会話やケアを通じて全身の状態に目を向け、五感をフルに活用することが大切です。ここでは系統別にフィジカルアセスメントのテクニックをまとめました。普段行っているアセスメントの流れと手技を再確認してみましょう。 中枢神経・運動系のフィジ