ショックの5Pとは?ショックの起きる原因と対処方法
- 公開日: 2009/9/8
ショックとは?
私たちが日常会話で用いる「ショック」とは、急に加わる強い打撃や心理的衝撃を示しています。
つまり、なんらかの事件や事故を見聞きした時、災害にあった時などに体験するのがこの「ショック」に当てはまります。
時々、ショック死という言葉を聞きますが、心理的衝撃によって生命が絶たれるというのは、生理学的に考えると、若干の相違があるような感じがします。
要は、なんらかの心理的衝撃によって生理学的な異変が起こり、その結果死亡につながったと考える方が、医学的には通用するということです。
このことを踏まえ、今回は「ショック」について考えてみたいと思います。
患者さんが状態変化を起こしている場合、なんらかの「ショック」が関係していることがあります。
例えば、術後の出血性ショック、心筋梗塞を起こした場合の心原性ショックなどがあります。
ショックの定義
生理学的にショックとは、以下のように定義されます。
ショック・・・急性全身性循環障害;
重要臓器や細胞の機能を維持するために、十分な酸素や栄養を供給するための
血液循環が得られなくなった結果、発生する種々の異常を伴った状態
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ショックの5Pとは?ショックの特徴的な身体変化
ショックの特徴的な身体変化は、ショックの5Pというものがあります。
・蒼白 (pallor)
・冷汗 (perspiration)
・虚脱 (prostration)
・脈拍不触 (pulselessness)
・ 呼吸不全 (pulmonary insufficiency)
ショックの分類と原因
ショックには、大きく分けて4つあります。これらは発生要因によって分類されています。