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【連載】スケール・評価基準を使いこなそう!

ショックスコア(Shock Score;SS)

  • 公開日: 2020/4/21
  • 更新日: 2020/4/10

1.このスコアは何を判断するもの?

 ショックの状態を定量的に評価するために用います。主にクリティカルケア関連病棟(集中治療室、救命センター等)で、主に使用されます。

 評価項目が、収縮期血圧、脈拍数、Base excess、尿量、意識状態であるため、どのショックに対しても評価が可能であることが特徴です。

2.このスコアはこう使う!

(1)計算方法

  収縮期血圧、脈拍数、BE、尿量、意識障害のそれぞれの評価項目に0~3点の点数評価し、その合計点で評価します。

ショックスコア
ショックスコア
0~4点:非ショック
5~10点:中等症ショック
11~15点:重症ショック
小川龍:ショックの定量的評価―ショック・スコアの提案.救急医学 1979;3(3):329-32.より引用

(2)評価できない場合

  ・重症頭部外傷、鎮静時は意識状態を正しく評価することが困難です。
  ・救急時や救急外来では尿量が測定できないことがあり不向きです。 

3.看護にはこう活かす!

 重症患者さんや手術後の患者さんに使用することで、患者さんのショックの程度を数字で把握することができます。客観的な指標であるため、評価に差異がなく、医師や看護師間で患者さんの状態を共有するのに役立つことがメリットです。

【ショック指数とショックスコアの使い分け】
 ショック状態に陥っている患者さんの重症度評価はショックスコアを使用します。ショックスコアは、収縮期血圧や脈拍数だけではなく、BEや尿量などから定量的に評価するため、さまざまな原因でショック状態に陥っている患者さんを評価することが可能です。ただし、出血性ショック(循環血液量減少性ショック)の初期評価は、ショック指数を使用します。出血性ショックの初期は、交感神経の刺激を受けてカテコラミンが分泌されるため心拍数と心筋収縮力は増加し、末梢血管が収縮することで収縮期血圧を維持します。このため、収縮期血圧のみだけでの判断はできないため、心拍数も用いて算出するショック指数で重症度の評価を行います。

 ショック指数とショックスコアを理解し、患者さんの状況に応じて活用し早期判断および治療が開始できるようにすることが必要です。