1. トップ
  2. 看護記事
  3. 症状から探す
  4. ショック
  5. ショックスコア(Shock Score;SS)

【連載】スケール・評価基準を使いこなそう!

ショックスコア(Shock Score;SS)

  • 公開日: 2020/4/21

1.このスコアは何を判断するもの?

 ショックの状態を定量的に評価するために用います。主にクリティカルケア関連病棟(集中治療室、救命センター等)で、主に使用されます。

 評価項目が、収縮期血圧、脈拍数、Base excess、尿量、意識状態であるため、どのショックに対しても評価が可能であることが特徴です。

2.このスコアはこう使う!

(1)計算方法

  収縮期血圧、脈拍数、BE、尿量、意識障害のそれぞれの評価項目に0~3点の点数評価し、その合計点で評価します。

ショックスコア
ショックスコア
0~4点:非ショック
5~10点:中等症ショック
11~15点:重症ショック
小川龍:ショックの定量的評価―ショック・スコアの提案.救急医学 1979;3(3):329-32.より引用

(2)評価できない場合

  ・重症頭部外傷、鎮静時は意識状態を正しく評価することが困難です。
  ・救急時や救急外来では尿量が測定できないことがあり不向きです。 

3.看護にはこう活かす!

 重症患者さんや手術後の患者さんに使用することで、患者さんのショックの程度を数字で把握することができます。客観的な指標であるため、評価に差異がなく、医師や看護師間で患者さんの状態を共有するのに役立つことがメリットです。

【ショック指数とショックスコアの使い分け】
 ショック状態に陥っている患者さんの重症度評価はショックスコアを使用します。ショックスコアは、収縮期血圧や脈拍数だけではなく、BEや尿量などから定量的に評価するため、さまざまな原因でショック状態に陥っている患者さんを評価することが可能です。ただし、出血性ショック(循環血液量減少性ショック)の初期評価は、ショック指数を使用します。出血性ショックの初期は、交感神経の刺激を受けてカテコラミンが分泌されるため心拍数と心筋収縮力は増加し、末梢血管が収縮することで収縮期血圧を維持します。このため、収縮期血圧のみだけでの判断はできないため、心拍数も用いて算出するショック指数で重症度の評価を行います。

 ショック指数とショックスコアを理解し、患者さんの状況に応じて活用し早期判断および治療が開始できるようにすることが必要です。

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

Mini-Mental State(MMSE)|ミニメンタルステート検査

MMSEは何を評価するためのもの?  Mini-Mental State(MMSE)は、認知機能障害を簡易的にスクリーニングするためのスケールです。もともとは、認知機能障害を併発する精神疾患患者さんのスクリーニングを目的として開発されたものですが、検査が容易であることから精神疾

2022/6/23

アクセスランキング

1位

サチュレーション(SpO2)とは? 基準値・意味は?低下

*2019年3月11日改訂 *2017年7月18日改訂 *2021年8月9日改訂 発熱、喘息、肺炎……etc.多くの患者さんが装着しているパルスオキシメータ。 その測定値である...

249818
2位

簡単! 楽ちん! 点滴の滴下数計算 2つの方法

皆さんご存知の通り、点滴指示書には様々な書き方があります。 よくあるパターン ●流速が書かれている (例)「○○輸液500ml 60ml/h」 ●1日の総量が書かれている (例)...

251296
3位

看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイン

ここでは一般的な看護記録を解説しています。また、看護診断名にNANDA-I看護診断を使用しています。実際の記録は院内の記録規定に従いましょう。 【関連記事】 *看護計画の「観察項目...

249544
4位

術前・術後の看護(検査・リハビリテーション・合併症予防な

患者さんが問題なく手術を受け、スムーズに回復していくためには、周手術期をトラブルなく過ごせるよう介入しなければなりません。 術前の検査  術前は、手術のための検査と、手術を受ける準備を...

249741
5位

心電図でみる心室期外収縮(PVC・VPC)の波形・特徴と

心室期外収縮(PVC・VPC)の心電図の特徴と主な症状・治療などについて解説します。 この記事では、解説の際PVCで統一いたします。 【関連記事】 * 心電図で使う略語・...

250751
6位

第2回 小児のバイタルサイン測定|意義・目的、測定方法、

バイタルサイン測定の意義  小児は成人と比べて生理機能が未熟で、外界からの刺激を受けやすく、バイタルサインは変動しやすい状態にあります。また、年齢が低いほど自分の症状や苦痛をうまく表現できません。そ...

309636
7位

転倒転落リスクに対する看護計画|高齢で転倒の恐れがある患

高齢の転倒転落リスクに関する看護計画 加齢に伴い筋力や平衡感覚などの身体機能が低下することに加えて、疾患やそれに対する治療、使用する薬剤の副作用、入院環境などさまざまな要因で転倒や転落しやすくな...

313501
8位

心不全の看護|原因、種類、診断、治療

*2020年4月30日改訂 心不全とは  生活習慣病やさまざまな基礎疾患、加齢などが原因となり、心機能、特に多いのは左心室のポンプ機能が低下することで起こります。心臓のポンプ機能の代償...

249812
9位

【血液ガス】血液ガス分析とは?基準値や読み方について

血液ガス分析とは?血液ガスの主な基準値 血液ガス分析とは、血中に溶けている気体(酸素や二酸化炭素など)の量を調べる検査です。主に、PaO2、SaO2、PaCO2、HCO3-、pH, ...

249974
10位

吸引(口腔・鼻腔)の看護|気管吸引の目的、手順・方法、コ

*2022年6月7日改訂 *2020年3月23日改訂 *2017年8月15日改訂 *2016年11月18日改訂 ▼関連記事 気管切開とは? 気管切開の看護 吸引とは...

250001