
スケール・評価基準を使いこなそう!
記事数:67
"臨床ではさまざまなスケールや評価基準を用いて、患者さんをアセスメントしています。これらを使いこなすためには、スケールの特徴や患者さんのどこをどう確認すればよいのかを知っておかなければなりません。また、スケールの使い方、判断の仕方がわからなければ、アセスメントしたことを看護に十分に活かせないことも考えられます。そこで、この連載では、臨床で使用されているスケールについて解説します。"
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"臨床ではさまざまなスケールや評価基準を用いて、患者さんをアセスメントしています。これらを使いこなすためには、スケールの特徴や患者さんのどこをどう確認すればよいのかを知っておかなければなりません。また、スケールの使い方、判断の仕方がわからなければ、アセスメントしたことを看護に十分に活かせないことも考えられます。そこで、この連載では、臨床で使用されているスケールについて解説します。"
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MSTは何を判断するもの? Malnutrition Screening Tool(MST)は、栄養状態を評価するためのスケールです。 栄養状態を評価するためのスケールは多くありますが、MSTは、体重減少と食事摂取量に関する2つの項目から簡易的にスケーリングを行える点
ASIA分類は何を判断するもの? 「脊髄損傷の神経学的分類のための国際基準(ISNCSCI)」は、一般的にASIA分類と呼ばれ、主に急性期の脊髄損傷の重症度を評価するためのスケールです。 脊髄損傷の重症度を判断するためのスケールとして最もよく知られているのはFra
PaPスコアは何を評価するもの? PaPスコア(Palliative Prognosis Score)は、月単位の中期的な生命予後を予測するためのスケールです。 生命予後を正しく予測することは、患者さんや家族が終末期に向かって行うべき医療の選択をする上で重要となります
SGAは何を評価するもの? 主観的包括的栄養評価(Subjective Global Assessment:SGA)は、患者さんの栄養状態を評価するためのスケールです。 栄養アセスメント法は多々ありますが、SGAは特別な器具や装置などを用いず、病歴と触診などから得られ
SIASは何を判断するもの? 脳卒中機能障害評価法(Stroke Impairment Assessment Set:SIAS)は、脳卒中によって身体機能がどの程度ダメージを受けているかを定量的に評価するスケールです。脳卒中患者さんの予後を予測したり、リハビリテーションによる
MMSEは何を評価するためのもの? Mini-Mental State(MMSE)は、認知機能障害を簡易的にスクリーニングするためのスケールです。もともとは、認知機能障害を併発する精神疾患患者さんのスクリーニングを目的として開発されたものですが、検査が容易であることから精神疾
ADASは何を評価するもの? Alzheimer's Disease Assessment Scale(ADAS)は、アルツハイマー病の病状を評価するためのスケールです。 アルツハイマー病による認知機能障害を評価する「ADAS-cog」と、精神状態などを評価する「AD
CESは何を判断するもの? Care Evaluation Scale(CES)は、緩和ケアにおけるケアプロセスを評価するためのスケールです。 日本では、2人に1人が一生のうちに一度はがんになり、3人に1人はがんで亡くなることから1)、患者さんがよりよい最期を迎えるた
Levineの分類は何を判断するもの? Levineの分類は、聴診器で聴取された心雑音の強度を確認するためのスケールです。心雑音の強さをⅠ~Ⅵの6段階に分類しており、数字が大きくなるほど音が強く大きいことを表します。 心雑音が聴取された場合、心疾患が生じている可能性が
DASC-21は何を判断するもの? DASC-21は、高齢者の「認知機能」と「生活機能」を評価し、認知症の検出および重症度を判断するためのスケールです。正式名称は「地域包括システムにおける認知症アセスメントシート」で、認知症患者さんが住み慣れた地域で穏やかに過ごすことを目標に
MGFA分類は何を判断するもの? MGFA(Myasthenia Gravis Foundation of America)分類は、重症筋無力症の症状をクラス分類し、重症度を評価するためのスケールです。患者さんが最も重症だったときの状態をもとに分類・評価するもので、治療の評価
CHADS2スコア、CHA2DS2-VAScスコアは何を判断するもの? CHADS2スコアおよびCHA2DS2-VAScスコアは、非弁膜症性心房細動の患者さんにおける脳梗塞発症のリスクを評価するためのスケールです。 CHADS2スコアは、脳梗塞の発症にかかわる危険
IPOSは何を判断するもの? IPOSは、ホスピス・緩和ケアで用いられる評価尺度の1つで、ケアの質を評価するためのスケールです。同様のスケールにSTAS-Jがありますが、IPOSはSTAS-Jの後継版として、臨床で広く活用されています。 SATS-Jはケアを提供し
STAS-Jは何を判断するもの? Support Team Assessment Schedule (STAS)は、ホスピス・緩和ケアの成果とケアの質を客観的に評価するために、1990年代初めにイギリスで開発されたスケールです。STAS-Jはその日本語版として、臨床で活用され
不安定狭心症のBraunwald分類は何を判断するもの? 不安定狭心症のBraunwald分類は、不安定型狭心症の重症度を判定するために、1989年に提唱されたスケールです。このスケールは、臨床経過と病態の2つの要素から重症度を9つに分類し、さらに治療の状況によって重症度を細
*2019年3月11日改訂 *2017年7月18日改訂 *2021年8月9日改訂 発熱、喘息、肺炎……etc.多くの患者さんが装着しているパルスオキシメータ。 その測定値である...
皆さんご存知の通り、点滴指示書には様々な書き方があります。 よくあるパターン ●流速が書かれている (例)「○○輸液500ml 60ml/h」 ●1日の総量が書かれている (例)...
心室期外収縮(PVC・VPC)の心電図の特徴と主な症状・治療などについて解説します。 この記事では、解説の際PVCで統一いたします。 【関連記事】 * 心電図で使う略語・...
血液ガス分析とは?血液ガスの主な基準値 血液ガス分析とは、血中に溶けている気体(酸素や二酸化炭素など)の量を調べる検査です。主に、PaO2、SaO2、PaCO2、HCO3-、pH, ...
バイタルサイン測定の意義 小児は成人と比べて生理機能が未熟で、外界からの刺激を受けやすく、バイタルサインは変動しやすい状態にあります。また、年齢が低いほど自分の症状や苦痛をうまく表現できません。そ...
*2022年6月7日改訂 *2020年3月23日改訂 *2017年8月15日改訂 *2016年11月18日改訂 ▼関連記事 気管切開とは? 気管切開の看護 吸引とは...
ここでは一般的な看護記録を解説しています。また、看護診断名にNANDA-I看護診断を使用しています。実際の記録は院内の記録規定に従いましょう。 【関連記事】 *看護計画の「観察項目...
患者さんが問題なく手術を受け、スムーズに回復していくためには、周手術期をトラブルなく過ごせるよう介入しなければなりません。 術前の検査 術前は、手術のための検査と、手術を受ける準備を...
*2020年4月30日改訂 心不全とは 生活習慣病やさまざまな基礎疾患、加齢などが原因となり、心機能、特に多いのは左心室のポンプ機能が低下することで起こります。心臓のポンプ機能の代償...
高齢の転倒転落リスクに関する看護計画 加齢に伴い筋力や平衡感覚などの身体機能が低下することに加えて、疾患やそれに対する治療、使用する薬剤の副作用、入院環境などさまざまな要因で転倒や転落しやすくな...