スケール・評価基準を使いこなそう!
記事数:145
"臨床ではさまざまなスケールや評価基準を用いて、患者さんをアセスメントしています。これらを使いこなすためには、スケールの特徴や患者さんのどこをどう確認すればよいのかを知っておかなければなりません。また、スケールの使い方、判断の仕方がわからなければ、アセスメントしたことを看護に十分に活かせないことも考えられます。そこで、この連載では、臨床で使用されているスケールについて解説します。"
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"臨床ではさまざまなスケールや評価基準を用いて、患者さんをアセスメントしています。これらを使いこなすためには、スケールの特徴や患者さんのどこをどう確認すればよいのかを知っておかなければなりません。また、スケールの使い方、判断の仕方がわからなければ、アセスメントしたことを看護に十分に活かせないことも考えられます。そこで、この連載では、臨床で使用されているスケールについて解説します。"
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PDAIは何を判断するもの? 国際的天疱瘡重症度基準(Pemphigus Disease Area Index:PDAI)とは、天疱瘡の重症度を評価するためのスケールです。 天疱瘡は、表皮細胞同士の接着を助けるデスモグレインと呼ばれるタンパク質に対する自己抗体が形成さ
TDSは何を判断するもの? ニコチン依存度のスクリーニングテスト(Tobacco Dependence Screener:TDS)とは、ニコチン依存症か否かを評価するためのスケールです。WHOの「国際疾病分類第10版」(ICD-10)やアメリカ精神医学会の「精神疾患の分類と診
Mayoスコアは何を判断するもの? Mayoスコアとは、潰瘍性大腸炎の治療薬で、大腸の炎症を抑える働きをもつメサラジン経口剤の有効性と安全性を評価するために開発された指標です1)。治療効果の判定に加え、大腸の炎症の程度も評価できるため、潰瘍性大腸炎の活動性を示すスケールとして
出雲スケールは何を判断するもの? 出雲スケールとは、機能性消化管障害(functional gastrointestinal disorders:FGIDs)の患者さんが訴える消化器症状を総括的に評価し、症状によって引き起こされるQOLの低下の程度を判断するためのスケールです
House-Brackmann法は何を判断するもの? House-Brackmann法とは、顔面神経麻痺の重症度を評価するためのスケールです。顔面神経麻痺の重症度を評価するスケールは多くありますが、肉眼的評価を行う場合、日本ではHouse-Brackmann法と40点法(柳原
改訂Raiの病期分類は何を判断するもの? 改訂Raiの病期分類とは、慢性リンパ性白血病の病期を分類するためのスケールです。慢性リンパ性白血病の病期分類は、改訂Raiの病期分類のほかにBinetの病期分類があり、主にアメリカでは改訂Raiの病期分類、ヨーロッパではBinetの病
山田分類は何を判断するもの? 山田分類とは、胃内腔に発生した隆起性病変の形態を分類するために用いられるスケールです。1965年に提唱された歴史があるスケールですが1)、胃内腔の隆起性病変の形態を表す指標として現在でも広く活用されています。 胃内腔にできる隆起性病変の多
Kellgren-Lawrence分類は何を判断するもの? Kellgren-Lawrence分類とは、変形性膝関節症の重症度を評価するためのスケールです。Kellgren-Lawrence分類は1957年に提唱された歴史が古いスケールですが、現在でも広く用いられています1)
アジソン病の重症度分類は何を判断するもの? アジソン病の重症度分類とは、血液検査結果や臨床症状などから、アジソン病の重症度を評価するために用いられるスケールです。 副腎皮質から分泌されるホルモン(コルチゾール、アルドステロン、副腎アンドロゲン)が欠乏した状態を副腎皮質
Fisher分類は何を判断するもの? Fisher分類とは、くも膜下出血の程度から、脳血管攣縮の発生リスクを予測するためのスケールです。 脳は、頭蓋骨や髄膜(硬膜・くも膜・軟膜)で覆われ、厳重に保護されています。髄膜のうち、くも膜と軟膜の間のスペースをくも膜下腔といい
トリアージとは トリアージとは、フランス語のtrierが由来とされ、「選別する」という意味をもちます。災害医療の最大の目標は、Preventable death(防ぎえた死)を低減させることです。多数の傷病者が発生し、医療の需要と供給のバランスが大きく崩れた状況では、傷病者の
JTASは何を判断するもの? 緊急度判定支援システム(Japan Triage and Acuity Scale:JTAS)は、カナダで使用されているCTAS(Canadian Triage and Acuity Scale)をベースに開発されたもので、救急外来や夜間外来など
Emery-Little分類は何を判断するもの? Emery-Little分類とは、白内障における水晶体の核硬度を分類するためのスケールです。 一般に、白内障は50歳代から発症頻度が増加し、年齢を重ねるごとにリスクも高まる傾向にあります。水晶体を構成するタンパク質が加
CARGスコアは何を判断するもの? CARGスコア(抗がん剤の有害事象予測ツール)とは、高齢者に抗がん剤を投与するにあたって、有害事象の発生リスクを予測するためのスケールです。 一般に高齢者は、身体機能や臓器機能の低下、多剤併用による服薬量の増加などにより、抗がん剤に
Binetの病期分類は何を判断するもの? Binetの病期分類とは、慢性リンパ性白血病の病期を評価するためのスケールです。慢性リンパ性白血病の病期分類のスケールは、Binetの病期分類のほかにRaiの病期分類があり、一般的にアメリカではRaiの病期分類が使用され、Binetの