スケール・評価基準を使いこなそう!
記事数:130
"臨床ではさまざまなスケールや評価基準を用いて、患者さんをアセスメントしています。これらを使いこなすためには、スケールの特徴や患者さんのどこをどう確認すればよいのかを知っておかなければなりません。また、スケールの使い方、判断の仕方がわからなければ、アセスメントしたことを看護に十分に活かせないことも考えられます。そこで、この連載では、臨床で使用されているスケールについて解説します。"
記事数:130
"臨床ではさまざまなスケールや評価基準を用いて、患者さんをアセスメントしています。これらを使いこなすためには、スケールの特徴や患者さんのどこをどう確認すればよいのかを知っておかなければなりません。また、スケールの使い方、判断の仕方がわからなければ、アセスメントしたことを看護に十分に活かせないことも考えられます。そこで、この連載では、臨床で使用されているスケールについて解説します。"
15件/130件
R-ISS分類は何を判断するもの? 新国際病期分類(R-ISS分類)は、多発性骨髄腫の病期を評価するためのスケールです。 多発性骨髄腫は、血液細胞の一種である形質細胞が悪性化して増殖していく疾患ですが、血液細胞が正常に作られなくなるため汎血球減少症を引き起こし、貧血や
R-ASRM分類は何を判断するもの? R-ASRM分類は、子宮内膜症の病変の大きさと癒着の範囲によって、進行度を分類するためのスケールです。 以前は、子宮内膜症を内診所見によって分類するBeecham分類が主流でしたが、腹腔鏡検査が普及してからは、腹腔鏡検査の所見に基
KW分類は何を判断するもの? Keith-Wagener(KW)分類とは、高血圧性眼底所見を判定するためのスケールです。 高血圧は動脈硬化の大きなリスク因子の一つであり、網膜の細動脈にも動脈硬化を引き起こします。重症化すると視力や視野の障害を引き起こすため、早期段階か
Borrmann分類は何を判断するもの? Borrmann分類とは、進行胃がん病変の肉眼的な所見を分類するために用いられるスケールです。具体的には、固有筋層に達した胃がんの肉眼的な所見を1~4型の4タイプに分類していますが、あくまで手術によって得られる切除標本の肉眼的な分類で
Cohn分類は何を判断するもの? Cohn分類とは、無症候性心筋虚血を分類するためのスケールです。 無症候性心筋虚血は、心電図検査や心筋シンチグラフィ検査などで心筋虚血所見を認めるにもかかわらず、胸痛や労作性息切れといった自覚症状を伴わない病態で、高齢者や糖尿病患者さ
Sarnat分類は何を判断するもの? Sarnat分類とは、新生児仮死における低酸素虚血性脳症(Hypoxic ischemic encephalopathy:HIE)の重症度分類に用いられるスケールです。 HIEを発症すると患児には重篤な後遺症が残る可能性が高く、重
改変Davis分類は何を判断するもの? 改変Davis分類とは、糖尿病網膜症の重症度を評価するためのスケールです。 糖尿病網膜症は、微小血管の動脈硬化によって引き起こされる糖尿病の代表的な合併症の一つですが、進行すると失明に至る可能性があり、QOLに大きな影響を与えま
PSQIは何を判断するもの? ピッツバーグ睡眠質問票(pittsburgh sleep quality index:PSQI)とは、睡眠障害の程度を評価するためのスケールです。睡眠障害の重症度を評価するためのスケールはさまざまありますが、中でもPSQIは多くのエビデンスが集積
SCORADは何を判断するもの? SCORAD(Severity Scoring of Atopic Dermatitis)とは、European Task Force on Atopic Dermatitis (ETFAD)によって作成された、アトピー性皮膚炎の重症度を評価
MUSTは何を判断するもの? Malnutrition Universal Screening Tool(MUST)とは、BMI、体重減少、急性疾患かつ栄養摂取不足の3項目から栄養状態をスクリーニングするスケールです。英国静脈経腸栄養学会が成人を対象に作成したスケールで、在宅
Kirklin分類は何を判断するもの? Kirklin分類とは、心室中隔欠損症(ventricular septal defect:VSD)を中隔の欠損位置で分類するスケールです。 VSDは、先天性心疾患の約20%を占めるとされています1)。生まれつき左室と右室を隔て
RomeⅣ診断基準は何を判断するもの? RomeⅣ診断基準は、過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)の国際的な診断基準です。 RomeⅣ診断基準は2016年に発表されましたが、それ以前に用いられていたRomeⅢ診断基準と異なる点とし
蕁麻疹活動性スコアは何を判断するもの? 蕁麻疹活動性スコア(Urticaria Activity Score:UAS)とは、1日の膨疹の数と掻痒の程度を点数化し、慢性蕁麻疹の活動性及び重症度を評価するスケールです。直近7日分の点数を合計したものをUAS7といい、国際ガイドライ
Gustilo分類は何を判断するもの? Gustilo分類とは、開放骨折の重症度を評価するためのスケールです。 開放骨折とは、骨折部が体表面の傷と直接つながった状態の骨折のことを指します。神経、血管、筋肉、軟部組織などの損傷を合併することが多く、骨折部が外界と交通して
CNS-FACEⅡは何を判断するもの? CNS-FACEⅡとは、救急医療や集中治療医療など、クリティカルケアを受けている患者さん家族の心理的側面を評価するためのスケールです。 クリティカルケアを受ける患者さんの家族へのケアは看護の場でも非常に重要な事項の一つですが、ケ
心室期外収縮(PVC・VPC)の心電図の特徴と主な症状・治療などについて解説します。 この記事では、解説の際PVCで統一いたします。 【関連記事】 * 心電図で使う略語・用語...
血液ガス分析とは?血液ガスの主な基準値 血液ガス分析とは、血中に溶けている気体(酸素や二酸化炭素など)の量を調べる検査です。主に、PaO2、SaO2、PaCO2、HCO3-、pH, ...
*2022年12月8日改訂 *2022年6月7日改訂 *2020年3月23日改訂 *2017年8月15日改訂 *2016年11月18日改訂 ▼関連記事 気管切開とは? 気管切開...
みんなが苦手な人工呼吸器 多くの人が苦手という人工呼吸器。苦手といっても、仕組みがよくわからない人もいれば、換気モードがわからないという人などさまざまではないでしょうか。ここでは、人工呼...
採血とは 採血には、シリンジで血液を採取した後に分注する方法と、針を刺した状態で真空採血管を使用する方法の2種類があります。 採血の準備と手順(シリンジ・真空採血管) 採血時に準備...
*2016年9月1日改訂 *2016年12月19日改訂 *2020年4月24日改訂 *2023年7月11日改訂 心電図の基礎知識 心電図とは 心臓には、自ら電気信...
バイタルサイン測定の意義 小児は成人と比べて生理機能が未熟で、外界からの刺激を受けやすく、バイタルサインは変動しやすい状態にあります。また、年齢が低いほど自分の症状や苦痛をうまく表現できません。そ...
患者さんが問題なく手術を受け、スムーズに回復していくためには、周手術期をトラブルなく過ごせるよう介入しなければなりません。 術前の検査 術前は、手術のための検査と、手術を受ける準備を...
*2019年3月11日改訂 *2017年7月18日改訂 *2021年8月9日改訂 発熱、喘息、肺炎……etc.多くの患者さんが装着しているパルスオキシメータ。 その測定値である...
【関連記事】 *硬膜外麻酔(エピ)の穿刺部位と手順【マンガでわかる看護技術】 *術後痛のアセスメントとは|術後急性期の痛みの特徴とケア *第3回 局所浸潤麻酔|使用する薬剤の種類、実施方...