スケール・評価基準を使いこなそう!
記事数:130
"臨床ではさまざまなスケールや評価基準を用いて、患者さんをアセスメントしています。これらを使いこなすためには、スケールの特徴や患者さんのどこをどう確認すればよいのかを知っておかなければなりません。また、スケールの使い方、判断の仕方がわからなければ、アセスメントしたことを看護に十分に活かせないことも考えられます。そこで、この連載では、臨床で使用されているスケールについて解説します。"
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"臨床ではさまざまなスケールや評価基準を用いて、患者さんをアセスメントしています。これらを使いこなすためには、スケールの特徴や患者さんのどこをどう確認すればよいのかを知っておかなければなりません。また、スケールの使い方、判断の仕方がわからなければ、アセスメントしたことを看護に十分に活かせないことも考えられます。そこで、この連載では、臨床で使用されているスケールについて解説します。"
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Sellers分類は何を判断するもの? Sellers分類は、大動脈弁閉鎖不全症・大動脈弁逆流症(aortic regurgitation:AR)の重症度を評価するスケールの一つです。 ARが疑われる場合、一般的に、経胸壁心エコー図検査(transthoracic e
Goligher分類は何を判断するもの? Goligher分類は、内痔核の臨床病期を評価するためのスケールです。 痔核はいわゆる「いぼ痔」と呼ばれる疾患です。支持組織の減弱や内肛門括約筋の過緊張などが原因で生じると考えられており1)、解剖学的に歯状線*より直腸側に形成
CEAP分類は何を判断するもの? CEAP分類は、下肢静脈瘤をはじめとする慢性静脈疾患(chronic venous disorders:CVD)を評価するためのスケールです。1994年に開発されてから現在に至るまで、臨床で広く活用されています。 CVDに対して適切な
MSTは何を判断するもの? Malnutrition Screening Tool(MST)は、栄養状態を評価するためのスケールです。 栄養状態を評価するためのスケールは多くありますが、MSTは、体重減少と食事摂取量に関する2つの項目から簡易的にスケーリングを行える点
ASIA分類は何を判断するもの? 「脊髄損傷の神経学的分類のための国際基準(ISNCSCI)」は、一般的にASIA分類と呼ばれ、主に急性期の脊髄損傷の重症度を評価するためのスケールです。 脊髄損傷の重症度を判断するためのスケールとして最もよく知られているのはFra
PaPスコアは何を評価するもの? PaPスコア(Palliative Prognosis Score)は、月単位の中期的な生命予後を予測するためのスケールです。 生命予後を正しく予測することは、患者さんや家族が終末期に向かって行うべき医療の選択をする上で重要となります
SGAは何を評価するもの? 主観的包括的栄養評価(Subjective Global Assessment:SGA)は、患者さんの栄養状態を評価するためのスケールです。 栄養アセスメント法は多々ありますが、SGAは特別な器具や装置などを用いず、病歴と触診などから得られ
SIASは何を判断するもの? 脳卒中機能障害評価法(Stroke Impairment Assessment Set:SIAS)は、脳卒中によって身体機能がどの程度ダメージを受けているかを定量的に評価するスケールです。脳卒中患者さんの予後を予測したり、リハビリテーションによる
MMSEは何を評価するためのもの? Mini-Mental State(MMSE)は、認知機能障害を簡易的にスクリーニングするためのスケールです。もともとは、認知機能障害を併発する精神疾患患者さんのスクリーニングを目的として開発されたものですが、検査が容易であることから精神疾
ADASは何を評価するもの? Alzheimer's Disease Assessment Scale(ADAS)は、アルツハイマー病の病状を評価するためのスケールです。 アルツハイマー病による認知機能障害を評価する「ADAS-cog」と、精神状態などを評価する「AD
CESは何を判断するもの? Care Evaluation Scale(CES)は、緩和ケアにおけるケアプロセスを評価するためのスケールです。 日本では、2人に1人が一生のうちに一度はがんになり、3人に1人はがんで亡くなることから1)、患者さんがよりよい最期を迎えるた
Levineの分類は何を判断するもの? Levineの分類は、聴診器で聴取された心雑音の強度を確認するためのスケールです。心雑音の強さをⅠ~Ⅵの6段階に分類しており、数字が大きくなるほど音が強く大きいことを表します。 心雑音が聴取された場合、心疾患が生じている可能性が
DASC-21は何を判断するもの? DASC-21は、高齢者の「認知機能」と「生活機能」を評価し、認知症の検出および重症度を判断するためのスケールです。正式名称は「地域包括システムにおける認知症アセスメントシート」で、認知症患者さんが住み慣れた地域で穏やかに過ごすことを目標に
MGFA分類は何を判断するもの? MGFA(Myasthenia Gravis Foundation of America)分類は、重症筋無力症の症状をクラス分類し、重症度を評価するためのスケールです。患者さんが最も重症だったときの状態をもとに分類・評価するもので、治療の評価
CHADS2スコア、CHA2DS2-VAScスコアは何を判断するもの? CHADS2スコアおよびCHA2DS2-VAScスコアは、非弁膜症性心房細動の患者さんにおける脳梗塞発症のリスクを評価するためのスケールです。 CHADS2スコアは、脳梗塞の発症にかかわる危険
心室期外収縮(PVC・VPC)の心電図の特徴と主な症状・治療などについて解説します。 この記事では、解説の際PVCで統一いたします。 【関連記事】 * 心電図で使う略語・用語...
血液ガス分析とは?血液ガスの主な基準値 血液ガス分析とは、血中に溶けている気体(酸素や二酸化炭素など)の量を調べる検査です。主に、PaO2、SaO2、PaCO2、HCO3-、pH, ...
*2022年12月8日改訂 *2022年6月7日改訂 *2020年3月23日改訂 *2017年8月15日改訂 *2016年11月18日改訂 ▼関連記事 気管切開とは? 気管切開...
みんなが苦手な人工呼吸器 多くの人が苦手という人工呼吸器。苦手といっても、仕組みがよくわからない人もいれば、換気モードがわからないという人などさまざまではないでしょうか。ここでは、人工呼...
採血とは 採血には、シリンジで血液を採取した後に分注する方法と、針を刺した状態で真空採血管を使用する方法の2種類があります。 採血の準備と手順(シリンジ・真空採血管) 採血時に準備...
*2016年9月1日改訂 *2016年12月19日改訂 *2020年4月24日改訂 *2023年7月11日改訂 心電図の基礎知識 心電図とは 心臓には、自ら電気信...
バイタルサイン測定の意義 小児は成人と比べて生理機能が未熟で、外界からの刺激を受けやすく、バイタルサインは変動しやすい状態にあります。また、年齢が低いほど自分の症状や苦痛をうまく表現できません。そ...
患者さんが問題なく手術を受け、スムーズに回復していくためには、周手術期をトラブルなく過ごせるよう介入しなければなりません。 術前の検査 術前は、手術のための検査と、手術を受ける準備を...
*2019年3月11日改訂 *2017年7月18日改訂 *2021年8月9日改訂 発熱、喘息、肺炎……etc.多くの患者さんが装着しているパルスオキシメータ。 その測定値である...
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