スケール・評価基準を使いこなそう!
記事数:130
"臨床ではさまざまなスケールや評価基準を用いて、患者さんをアセスメントしています。これらを使いこなすためには、スケールの特徴や患者さんのどこをどう確認すればよいのかを知っておかなければなりません。また、スケールの使い方、判断の仕方がわからなければ、アセスメントしたことを看護に十分に活かせないことも考えられます。そこで、この連載では、臨床で使用されているスケールについて解説します。"
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"臨床ではさまざまなスケールや評価基準を用いて、患者さんをアセスメントしています。これらを使いこなすためには、スケールの特徴や患者さんのどこをどう確認すればよいのかを知っておかなければなりません。また、スケールの使い方、判断の仕方がわからなければ、アセスメントしたことを看護に十分に活かせないことも考えられます。そこで、この連載では、臨床で使用されているスケールについて解説します。"
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IPOSは何を判断するもの? IPOSは、ホスピス・緩和ケアで用いられる評価尺度の1つで、ケアの質を評価するためのスケールです。同様のスケールにSTAS-Jがありますが、IPOSはSTAS-Jの後継版として、臨床で広く活用されています。 SATS-Jはケアを提供し
STAS-Jは何を判断するもの? Support Team Assessment Schedule (STAS)は、ホスピス・緩和ケアの成果とケアの質を客観的に評価するために、1990年代初めにイギリスで開発されたスケールです。STAS-Jはその日本語版として、臨床で活用され
不安定狭心症のBraunwald分類は何を判断するもの? 不安定狭心症のBraunwald分類は、不安定型狭心症の重症度を判定するために、1989年に提唱されたスケールです。このスケールは、臨床経過と病態の2つの要素から重症度を9つに分類し、さらに治療の状況によって重症度を細
CDSは何を判断するもの? cancer dyspnea scale(CDS)は、がん患者さんの呼吸困難の程度を評価するためのスケールです。 呼吸困難は、進行がんを中心に多くのがん患者さんが訴える症状の一つです。身体機能にも大きな影響を及ぼすほか、社会生活や生きる意欲
Barthel Indexは何を判断するもの? Barthel Indexとは、「食事」「移乗」「整容」「トイレ動作」「入浴」「歩行」「階段昇降」「着替え」「排便コントロール」「排尿コントロール」という10の基本的な日常生活の能力を点数化して、ADL(日常生活動作)の評価を行
FIMは何を判断するもの? 機能的自立度評価法(functional independence measure:FIM)とは、1983年に提唱されたADL(身の回りの必要最低限な活動)の評価方法の一つです。主に介助の必要度合いに着目した評価を簡便に行うことができ、介護負担度の
SIRS診断基準は何を判断するもの? SIRS診断基準は、全身性炎症反応症候群(systemic inflammatory response syndrome:SIRS)の診断を行うためのスケールです。 SIRSは、1991年に敗血症の定義を明確化するためにアメリカで
熱傷指数、熱傷予後指数は何を判断するもの? 熱傷指数(burn index:BI)と熱傷予後指数(prognostic burn index:PBI)は、熱傷の重症度判定と予後の推測を行うためのスケールです。 熱傷患者さんの予後は、熱傷の重症度(深度)と面積に左右され
9の法則、5の法則、手掌法、Lund & Browderの法則は何を判断するもの? 熱傷面積を算出する方法は「9の法則」「5の法則」「手掌法」「Lund & Browderの法則」などが代表的で、熱傷による損傷がどの程度広がっているか簡易的に算定するために用いられます。
RASSは何を判断するもの? RASS(Richmond Agitation- Sedation Scale)は、鎮静薬を使用中の患者さんの鎮静状態を評価するためのスケールです。鎮静中に1時間~数時間の間隔で評価を行うことで適正な鎮静が行われているか評価する場合や、鎮静度の目
WIFI分類は何を判断するもの? WIFI分類は、閉塞性動脈硬化症(arteriosclerosis obliterans:ASO)などの下肢の末梢動脈硬化疾患の予後を予測するために用いられるスケールです。末梢動脈硬化疾患は重度な虚血が生じると下肢の切断を余儀なくされるケース
Fontaine分類は何を判断するもの? Fontaine(フォンテイン)分類はRutherford分類と同様に、下肢虚血の重症度を評価する際に使用されるスケールです。主に、下肢閉塞性動脈硬化症(Arteriosclerosis obliterans:ASO)や末梢動脈疾患(
ホーン・ヤールの重症度分類は何を判断するもの? ホーン・ヤール(Hoehn&Yahr)の重症度分類は、パーキンソン病の進行度を評価するためのスケールです。同様の指標として、厚生労働省の研究班が作成した「生活機能障害度」があり、ホーン・ヤールの重症度分類とあわせて用いられること
熱傷深度は何を判断するもの? 熱傷深度(Burn Depth:BD)は、臨床症状から熱傷による障害が皮膚組織のどの部位までおよんでいるのか評価するスケールです。 臨床症状から熱傷の深度を推定するため、実際の熱傷の深度とは必ずしも一致しないものの、見た目で判断でき、
GRACEリスクスコアは何を判断するもの? Global Registries of Acute Coronary Events(GRACE)リスクスコアは、急性冠症候群(Acute Coronary Syndrome:ACS)におけるリスクを評価するためのスケールです。
心室期外収縮(PVC・VPC)の心電図の特徴と主な症状・治療などについて解説します。 この記事では、解説の際PVCで統一いたします。 【関連記事】 * 心電図で使う略語・用語...
血液ガス分析とは?血液ガスの主な基準値 血液ガス分析とは、血中に溶けている気体(酸素や二酸化炭素など)の量を調べる検査です。主に、PaO2、SaO2、PaCO2、HCO3-、pH, ...
*2022年12月8日改訂 *2022年6月7日改訂 *2020年3月23日改訂 *2017年8月15日改訂 *2016年11月18日改訂 ▼関連記事 気管切開とは? 気管切開...
みんなが苦手な人工呼吸器 多くの人が苦手という人工呼吸器。苦手といっても、仕組みがよくわからない人もいれば、換気モードがわからないという人などさまざまではないでしょうか。ここでは、人工呼...
採血とは 採血には、シリンジで血液を採取した後に分注する方法と、針を刺した状態で真空採血管を使用する方法の2種類があります。 採血の準備と手順(シリンジ・真空採血管) 採血時に準備...
*2016年9月1日改訂 *2016年12月19日改訂 *2020年4月24日改訂 *2023年7月11日改訂 心電図の基礎知識 心電図とは 心臓には、自ら電気信...
バイタルサイン測定の意義 小児は成人と比べて生理機能が未熟で、外界からの刺激を受けやすく、バイタルサインは変動しやすい状態にあります。また、年齢が低いほど自分の症状や苦痛をうまく表現できません。そ...
患者さんが問題なく手術を受け、スムーズに回復していくためには、周手術期をトラブルなく過ごせるよう介入しなければなりません。 術前の検査 術前は、手術のための検査と、手術を受ける準備を...
*2019年3月11日改訂 *2017年7月18日改訂 *2021年8月9日改訂 発熱、喘息、肺炎……etc.多くの患者さんが装着しているパルスオキシメータ。 その測定値である...
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