IN/OUTバランスがわかると【心不全】がわかる!
- 公開日: 2014/7/18
IN/OUTバランスに関係の深い疾患の診断や治療について、輸液の側面からみていきましょう。
疾患と輸液の関係を具体的にみることによって、IN/OUTバランスについてさらに理解を深めましょう。
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心不全の看護|原因、種類、診断、治療
心不全の種類と病態
心臓は、全身に血液を送り出して受け取るポンプの役割を担っています。全身に必要な血液を十分に送れなくなった状態を心不全といいます。
左心室や右心室の働きが低下すると、さまざまな症状が表れ(下表)、最終的にはほとんど左右両方の心室の機能が低下し、両心不全となっていきます。
表 左心不全と右心不全
心不全になると、心筋の収縮力が低下し、心拍出量も減少するため、ポンプ機能が低下します。静脈血が心臓に戻れず、静脈内に留まることによって、静脈圧が上昇し、末梢の静水圧(静止した水中で働く圧力)も上昇します。静水圧が膠質浸透圧(水を血管内に保とうとする力)を超えると、血漿から間質へ水が移動し、間質液が増え、体液過剰となってしまいます。
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