1. トップ
  2. 看護記事
  3. 診療科から探す
  4. 呼吸器科
  5. 呼吸器疾患
  6. 肺炎
  7. 吸引チューブで咽頭や気管の痰を吸引するのは最終手段ー高齢者の肺炎・誤嚥性肺炎

【連載】達人のコツとワザ

吸引チューブで咽頭や気管の痰を吸引するのは最終手段ー高齢者の肺炎・誤嚥性肺炎

  • 公開日: 2015/1/4

吸引チューブで咽頭や気管の痰を吸引するのは、最終手段です。自力で痰を喀出する介助をしましたか? 自分で咳をしても口の中までしか出せない場合には、まず咳をさせてから、痰を吸引してあげるとよいでしょう。それならばあまり嫌がりません。


低酸素状態の原因の多くは分泌物の貯留

肺炎の場合、気管支や肺胞に分泌物が貯留しているため、肺胞に十分な酸素が届かなくなって低酸素状態になる場合が多いのです。

このような状態を改善するためには気道クリアランスの改善(気道に貯留する邪魔なものを除去すること)が大切な治療の一部となります。ただし、吸引チューブで咽頭や気管の痰を吸引するのは最終手段です。

吸引で喀痰を除去することは、患者さんにとっては苦痛であるだけでなく口腔や鼻腔を傷つけたり、気管内に不潔な分泌物を流入させる原因にもなるからです。

水分補給で痰を柔らかくする

肺炎の患者さんは発熱や食欲低下から脱水状態になりやすいため、気道内の分泌物が乾燥して硬くなっている場合があります。

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

病識が乏しい患者さんに関する看護計画

肺炎で酸素投与が必要だが認知症で病識が乏しい患者さんに関する看護計画  認知症の患者さんは、認知機能の低下や活動性の低下が徐々に進行していき日常生活に支障をきたすようになります。認知機能の低下により病識が乏しく、入院環境に馴染めない場合が時折生じます。今回は肺炎に伴い酸素投

2025/7/27