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急変時に行う「迅速評価→1次評価(ABCDE)→2次評価(SAMPLE)」とは?

  • 公開日: 2014/12/26

急変対応に欠かせない「迅速評価→1次評価→2次評価」ついて解説します。


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急変時に行う3段階の観察と評価

急変時の患者さんの観察と評価は、迅速評価→1次評価→2次評価の3段階で行います。

迅速評価:キラーシンプトム(急変に結びつく危険な徴候)の有無の判断

最初に患者さんに接したときに、五感を用いて数秒間で行う評価を「迅速評価」と言い、病室に入って患者さんの様子から感じる印象や感覚を指します。

具体的には、血圧計や聴診器などを使わずにわかる「呼吸が荒い」「肩で息をしている」「元気がない」「顔色が悪い」「手が冷たい」「視線が定まらない」「目線が合わない」「皮膚が紅潮している」「胸を痛がっている」などが挙げられます。

迅速評価は、主に以下3つの感覚を用いて行います。

  1. ● 目で見て(視覚)
  2. ● 耳で聞いて(聴覚)
  3. ● 手で触って(触覚)

1次評価:ABCDEの評価

迅速評価で「BLSの必要はないか、生命の危機につながる危険な徴候はある」場合、次に行われるのが1次評価です。

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