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【連載】IN/OUTバランスと輸液

浮腫ってどんな状態? 膠質浸透圧・静水圧による浮腫

  • 公開日: 2015/6/3

脱水や浮腫などの症候だけでなく、腎不全、心不全、糖尿病など、さまざな疾患の原因となるIN/OUTバランス(水分出納)。ここでは、IN/OUTバランスについて解説します。


▼浮腫についてまとめて読むならコチラ
【浮腫とは?】浮腫のメカニズムと治療・ケア


浮腫はどの部分に水分が溜まっているの?

 細胞間質に過剰に水分が貯留した状態です。

体液過剰の多くは腎機能低下が原因

 本来、IN/OUTはゼロバランスですが、何らかの原因によりOUTが減少して、体内に過剰な水分が保持されてしまった状態が浮腫です。

 腎臓が正常に機能していれば、多少過剰に塩分や水を摂取しても尿量で調節され、一過性の体液過剰で終わりますが、腎機能が低下し、尿量が減少していると、体液過剰の状態が持続することになります。

 ただし、浮腫を起こす疾患は腎機能障害によるものばかりではありません。心不全や肝硬変(低アルブミン血症)、炎症や敗血症、薬剤性など多岐にわたります。

浮腫はどうして起こるのか

 浮腫の原因について、ここでは2つに大別して説明しましょう。

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