1. トップ
  2. 看護記事
  3. 診療科から探す
  4. 循環器科
  5. 心電図
  6. 不整脈・心電図の異常
  7. 第13回<読み方・対応編⑪>洞不全症候群(SSS)

【連載】この心電図をみたら何をすべき?

第13回<読み方・対応編⑪>洞不全症候群(SSS)

  • 公開日: 2017/3/17

第3回目で洞性頻脈という不整脈を勉強しましたね。

これから勉強する洞不全症候群も「洞性」という言葉が含まれていますよね。「洞」=洞房結節なので、洞房結節が不全、つまりうまく働いていない疾患群という意味です。もっとかっこよく言うと、「洞不全症候群とは、洞房結節における刺激生成異常および洞房伝導の異常に伴う徐脈を主徴とする症候群」ということになります。

あと、洞不全症候群という言葉を聞いたら、“ペースメーカーが必要かもしれない”と連想できるようになることが大切です。


(1)心電図波形の特徴

洞不全症候群はよく次の3つに分類されることが多いため、3つに分けて解説します。

Ⅰ型:原因不明の持続性洞性徐脈(心拍数が50回/分以下)(図1)

原因不明の持続性洞性徐脈の波形
図1 原因不明の持続性洞性徐脈の波形
RR間隔の延長

Ⅱ型:洞停止(図2)・洞房ブロック(図3)

洞停止の波形
図2 洞停止の波形
P波が一定のリズムで現れず、PP間隔が延長する

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

ペースメーカー植え込み術を行った患者さんに関する看護計画

房室ブロックでペースメーカー植え込み術を行った患者さんに関する看護計画  房室ブロックとは、洞房結節で生じた刺激が刺激伝導系を通って心房から心室へと伝わる際に、房室結節で伝導遅延が生じたり、伝導が途切れることで起こる不整脈です。刺激の伝わり方に応じて1度、2度、3度に分けら

2025/3/31