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【連載】テーマごとにまとまった記事が読める! まとめ記事

睡眠障害とは? 種類・原因・症状

  • 公開日: 2016/9/25

患者さんから眠れないと訴えられることも多いのではないでしょうか。一口に眠れないといっても睡眠障害にはいくつかの種類があります。また高齢者は加齢により睡眠障害を起こしやすく、対応が必要となります。
ここでは、臨床で問題となりやすい高齢者の睡眠障害について書かれている記事を紹介していきます。


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認知症・認知機能障害の看護ケア|原因、症状、アセスメントのポイント


睡眠障害とは

 眠りに何らかの問題があることを睡眠障害といいます。特に高齢者は、加齢に伴い睡眠を維持・管理する生体リズム機能が低下するため、睡眠や覚醒の維持が困難となり、睡眠障害を認める人が増えます。

睡眠障害の記事をチェック
高齢者の睡眠障害|アセスメント・看護ケア
第6回 睡眠障害のメカニズムについて(サーカディアンリズムなど)

睡眠障害の分類

 睡眠障害は4つに分類することができます。具体的には、不眠症、睡眠リズム障害、睡眠時無呼吸症候群、周期性四肢運動障害です。

 さらに不眠症は4つに分類され、高齢者は、この4つのうち1つが単独で生じることは少なく、複数の睡眠障害の症状を併せ持つケースが多くあります。

不眠症の分類
入眠障害 慢性的に入眠するまでに1時間以上かかる
中途覚醒 睡眠を維持できずに入眠後何度も目覚める。うつ病、ストレス、環境の変化、アルコール摂取などでよくみられる
早朝覚醒 望ましい時刻より早く目覚めることが続き、熟睡感が得られない。うつ病や高齢者で多くみられる
熟眠障害 睡眠時間は十分だが深く眠った感覚がない

 概日リズムが乱れた状態で、高齢者に多い早寝早起き(睡眠相前進症候群)なども一つに数えられる睡眠リズム障害、睡眠中のいびきや窒息感と日中の眠気を主訴とする疾患で、10秒以上継続する無呼吸が睡眠時に頻回に起こり、高齢者の有病率は成人よりも高いが、自覚症状に乏しいため、見逃されやすい傾向がある睡眠時無呼吸症候群(SAS)、PLSはいわゆる「むずむず脚症候群」、PLMSは夜間睡眠中に起こる足関節の背屈運動(こむらがえり)で、これらにより睡眠が妨げられ不眠になる周期性四肢運動障害(PLS、PLMS)が睡眠障害として挙げられます。

 睡眠障害のケアを行うためには、どのような症状があるのかを十分に把握することが大切ですが、その前に、4つの分類について知っておきましょう。

睡眠障害のケア

睡眠障害のアセスメント

 睡眠障害が認められたら、まずはその睡眠障害についてアセスメントすることが必要になります。どんなことをアセスメントすればよいのか知っておきましょう。

■睡眠障害のアセスメントについて解説している記事をチェック
高齢者の睡眠障害|アセスメント・看護ケア
第7回 睡眠障害を把握したら最初にするべき3つのこと

睡眠障害への具体的な対応

 患者さんの睡眠のどのようなことに困っているのかが把握できたら、それに合わせて解決策を考えていきます。

 これまで高齢者の睡眠障害には薬剤を用いることが一般的とされてきましたが、睡眠障害の認知行動的介入は効果があるとされ、高齢者の睡眠障害のケアとして注目されてきています。

 どのようなことを行うのか、知っておきましょう。明日から試せるヒントが満載です。

■睡眠障害のケアについて解説している記事をチェック
高齢者の睡眠障害|アセスメント・看護ケア
第1回 寝つきに問題のある患者さんにはチェックシートを活用してみよう!
第2回 複合型の睡眠障害には「睡眠日誌」を活用してみよう!
第8回 光をコントロールして睡眠障害を改善
第9回 昼寝を活用しよう! 高齢者の睡眠障害

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