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【連載】症例ごとに看護計画を紹介!

昼夜逆転してしまった患者さんへの看護計画

  • 公開日: 2023/8/28

認知症で昼夜逆転してしまった患者さんに対する看護計画

 認知症には血管性、アルツハイマー型、レヴィー小体型などがあり、同じ認知症であっても原因、病状の進行度合いは異なります。認知機能の低下だけでなく日常生活に支障をきたす周辺症状も見られます。今回は認知症による昼夜逆転が生じてしまった患者さんの看護計画を考えました。

POINT

観察計画 O-P 認知症の症状はさまざまあるため、どんな症状が現れるのかを知っておく。客観的な指標で患者さんの状態を把握するとともに、患者さんにどんな症状が出ているかを観察する。日中、ベッド上で過ごしていると昼夜逆転してしまっている可能性もあるため、日中の様子も把握する。

援助計画 T-P できるだけ日中に活動し、夜間は就寝できるように援助する。認知症の患者さんの行動にはなにかしらの理由があるため、その理由を探る。

教育計画 E-P ケアの理由を説明する。わからないことがあれば、いつでも聞いてくれるように伝える。

*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。

■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2

看護問題

昼夜逆転した生活を送っている

看護目標

生活リズムが整った生活を送ることができる

観察計画 O-P

客観的な指標(HDS-R、MMSE)の推移
意識レベルの推移(JCS、GCS)、日内変動の有無
日中の離床状況
睡眠状況
薬剤の内服状況や副作用の有無、程度
視覚障害や感覚障害の有無、程度
自覚症状の有無、程度
食事や飲水摂取状況
排泄状況
検査データ(TP、ALB、CRPなど)
画像データ(頭部CT、MRIなど)

援助計画 T-P

日中と夜間の生活リズムを整える
時計やカレンダーなどを使用して時間のリズムを整える
適宜、離床を促す
夜に睡眠が取れるように環境を整える
ADLに合わせた療養環境を調整する
患者の話を傾聴して言動を理解する
必要に応じて医師の指示に基づく薬剤を使用する

教育計画 E-P

適宜、時間や場所の説明をする
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する

看護記事を書くときに参考にしたい記事

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