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【連載】症例ごとに看護計画を紹介!

褥瘡予防に関する看護計画|片麻痺のある患者さん

  • 公開日: 2023/8/30

脳梗塞による片麻痺からベッド上で過ごす時間が増えてしまった患者さんの褥瘡予防に関する看護計画

 脳梗塞は脳の血管が狭窄あるいは閉塞し、その先で虚血が生じて、その血管が支配する領域の脳組織が壊死した状態です。壊死した部位によってさまざまな症状が見られますが、今回は、麻痺によってADLが低下して褥瘡が発生する可能性が生じた患者さんへの看護計画を立案しました。

POINT

観察計画 O-P 褥瘡発生のリスクを客観的な指標を用いて評価する。そのほか、患者さんの状態について把握する。リハビリの進捗も確認しておく。

援助計画 T-P リスク評価に合わせてケアを実施する。リハビリを行えるように援助する。

教育計画 E-P 褥瘡発生のリスクや疾患について説明する。リハビリの大切さも伝える。

*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。

■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2

看護問題

片麻痺でADLが低下して褥瘡発生リスクがある

看護目標

褥瘡が発生せず生活することができる

観察計画 O-P

疾患に対する理解、認識
ブレーデンスケール、厚生労働省危険因子評価表など客観的指標の経時的な推移
皮膚状態
骨突出の部位、程度
清潔の保持状況
食事や飲水摂取状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
運動障害、感覚障害の有無、程度
活動状況(安静度、リハビリの程度など)
睡眠状況
検査データ(TP、Albなど)
画像データ(頭部CT、MRIなど)

援助計画 T-P

ADLに応じて離床や体位変換を促す
皮膚状態に応じて清潔ケアを行う
可能な範囲で患者自身が清潔保持や排泄を行えるように環境を整える
状態に合わせた体圧分散具の使用
他職種と協働してリハビリを行う
必要に応じて訪問入浴などの社会資源の活用を提案する

教育計画 E-P

褥瘡が発生する要因を説明する
今後の治療やリハビリの方針を説明する
わからないことや不安なことがあればいつでも伝えてもらうように説明する 

看護記事を書くときに参考にしたい記事

褥瘡予防について知っておこう!

褥瘡予防の第一歩! リスクアセスメント・スケールの使い方
【褥瘡予防】ポジショニングを行うときの6つの注意点

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厚生労働省危険因子評価表

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麻痺(運動麻痺)の看護|種類や評価方法、メカニズムなど

その他の片麻痺に関する看護計画

更衣が難しい患者さん|セルフケア不足に関する看護計画
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